MIXTAPE GENERATION: 2006年1月アーカイブ

2006年1月アーカイブ

January 29, 2006 12:00 AM

Futures

大ヒットした前作『Bleed American』から3年を空けてリリースされた4th(5th?)アルバム。
結論からいうと、大傑作です。エモバンドからの脱却を果たした前作発表以降の彼等のバンドとして、そしてひとりの人間としての成長っぷりが窺える素晴らしいロックアルバムになっております。内容的には前作の路線を踏襲したものだけど、前作に比べ、一曲一曲のアレンジが綿密に施されており、彼等のクリエイティビティが余すとこなく発揮された完璧な作品ですね。
"Futures"、"Work"、"Kill"、"Pain"......というか全部好きです。しかし、来日ツアーの際にプレイした"23"は凄かったなぁ......。

January 27, 2006 12:00 AM

Randy The Band

Randyの6thアルバム。いい曲書くね~、このバンドは。
路線的には、近作の流れを踏襲したガレージ+初期パンクなんだけど、前作に比べると少しガレージ色が落ちたかな。しかし、その分激ポップチューン満載で、彼等のソングライティング力が際立ってる。永遠のパンクアンセムとなりうる曲がたくさんありますよ。彼等なりの皮肉なのか、ヴィーガンのくせに何故か革ジャンを着ているメンバーが並んだRamonesっぽい(そしてDamnedっぽい)ジャケットは、彼等のような普遍的なソングライティングを目指している証拠かも。
アメリカでは、Fat Wreck Chordsからのリリースも決まったみたいだし、彼等の再評価に繋がるといいな。

※日本盤もリリースされているので、対訳がみたい方は探してみてください
http://www.inyaface.co.jp/bio-randy.html

January 26, 2006 12:32 PM

曇りのオッサン

最近、ある人と話していて、日記(ブログ)を書く意味みたいなことが話題に上りました。このことについてはおおまかではあるけれど僕なりの意味を何度となくこのブログで書いてきたわけだけど、そんな風にそれなりに熟考したつもりの僕にでも新鮮だと感じる意見をその人は言ってました。

その人曰く、『その日にあったことを文章にして残すということは、その日あったことを決めつけることになる』らしい。全く同じセリフじゃないし、それ以上深くはそのことについて話さなかったから言葉の真意はわかりません。
しかし、それを言った人の意図したものではないだろうけど、僕にとってはちょっとした問題提起になったように思えました。

以前、『自分の場合、人生の中で幾度となく訪れる分岐点に差し掛かったときに、過去の経験をもとにその行き先、またその突破口を見出そうとするため、できるだけ正確なデータを残しておきたい』というのが自分がブログを書くだいたいの意味であるというようなことを書きました。それを誰かに話したところで特に賛同されることも批判されることもなかったけど、先述のような別の見解を言ってもらえたことはありませんでした。

なにが僕にとって"提起"されたのかというと(勝手に感じただけだけど)、それはその過去のデータに縛られてしまって、分岐点での行き先の選択肢が限られてしまうんじゃない?ということです。そりゃ、分岐点での行き先の決め方をどうするかなんて人それぞれだし、逆に決め方は人それぞれじゃないとダメだとも思います。それぞれに合った歩の進め方ってもんがあるもんです。だけど、その方法を採用するかしないかは別として、誰かの方法を知るか知らないかでは結果が大きく違ってくるのではないかと思いました。

まぁ、とりあえずは今までの方法で進んでいこうとは思ってますけどね。

そのことにリンクすることで、僕がここ数年の間に気づいたことがあります。

それは、自分という人間はこういうヤツだ、と決めつけない方がいいということ。もっと詳しく言えば、それを口に出さない方がいいということ。
僕の人生の最大のネガティブ期には、よく『俺なんてこんなもんだよ』と自嘲気味に言ってました。まぁそのときは本当になににおいても自信のなかった時期で、たぶん本気でなにをしてもうまくいかない気がしていたと思います。
もしかすると、"言霊(ことだま)"ってこういうことなのかも知れないけど、僕はよっぽどバカなのか自分の言った言葉に暗示にかかっていたんだと思います。本当、ネガワードを口にする度に自分がその言葉通りのヤツだと思えてくるのです。

アンタ今でも言ってんじゃん、と思う人もいるかも知れませんね。『僕はバカだから』とか『俺なんてこんなもんです』みたいな。

それは違うんだな。これはブログを書く意味に通ずる部分なんだけど、僕は自分自身をなるべくフラットに、客観的に評価していきたいと思ってるんです。だから、今現在吐いている一見ネガワードともとれる言葉の数々は、自分自身を正当評価した上での言葉なんだわ。本当に僕はあまり頭も良くないし運動もできる方ではないんです。先を見据えた上で現状を把握しているだけなんです。そこが無闇にネガワードを発していた頃とは違う。
それに今は、昔には聞けなかった調子ノリ、ハリキ発言もネガ発言と同じくらいあるんです。ものごとをフラットに見れるようになった今は、自分のストロングポイントを認めれるようになったわけです。
だから僕のある一面しか知らない人は、ものすごくネガなヤツだと思っていたり、ものすごく自信のあるヤツだと思ってるかも知れません。数年前の僕しか知らない人なんかは確実に前者でしょう。

いつ間に、しかもどうやって、その最大のネガ期を抜け出したかはハッキリと記憶していません。言霊の件も、もしかしたら後から気づいたことなのかも知れません。恐らく、いろんな人と出会えたこと、仕事において成果が出せたこと、日々悩み続けたことなんかが今の段階で思いつく主な要因です。

しかし、ネガ期、そしてそれから次の時代への移行期こそ日記に記しておくべきだったと最近よく思います。

少なからずオッサンになった今、僕にだって、大きさの違いはあれどそれぞれのネガ期を迎えた同年代または年下の子からの相談を持ちかけられることがあります(恋愛の相談だけは、おととい来やがれ!と蹴り返してやる)。そのときに、さっきの自身のネガ期脱出法の詳細を言ってあげれればと思うのですが、それは今となっては断片的にしか思い出せません。もしかするとそれはもともと断片的なものの集まりなのかも知れないけど。

その中には言霊の件も含まれていて、あまり自分で枠を作らない方がいいよ、ってことを言います。自ら可能性を消していくことになるよ、と。うまく伝わっているのかがいつも心配なんですけどね。

あとは、そのとき圧倒的なポジ発言をしないことは重要なのではないかと思います。
僕のバイブルである『ちゅらさん』にも出てくる表現なんだけど、太陽のように明るい人を、サングラスをかけないと見れない陰にいる人がいるってこと。無闇にその眩い光を当てると陰から出てこれない人もいるんですね。だから陰にいる人の、端っこにいる人の気持ちもわかってあげられる、優しい光を当ててあげられる人にならないといけないよ、ってことです。
これは僕なんかにとってはすごく共感できることで、もう生まれもっての太陽な人の100%ポジ発言ってのは眩し過ぎて、なかなか素直に受け入れられないんですよね。ネガ期特有の卑屈さのせいかも知れないけど、それもわかってあげられるのはネガ期の体験者(ほとんどの人がそうだろうけど)だけだと思います。

人は立場が変わるとなかなか自分がもと居た場所に立っている人の気持ちになれなくなるものです。
だから、自分もそのときの気持ちを思い出して、優しい光を当ててあげられる"曇り"のオッサンになれるといいなと思ってます。

Sounds

DANCE HALL CRASHERS/The Live Record,Live at the House of Blues La (Sub Dol)
一生好きなバンドだわ。暴力大好き国家アメリカに残された良心がここにあります。
311
まだレビューは書いてないけど最新作の『Don't Tread On Me』がいい!特にレゲエチューンが気持ちいい!戦争なんかしないでLet's Dancing!
OCEANLANE/Kiss & Kill
聴き込むほどにロックアルバムとしての質の高さを実感できる。もっといろんな人に聴いて欲しいな。
BUDDHISTSON/Buddhistson
"Falling"がヤバすぎる。このアルバムを雪の中で聴くと最高だろうな。
MAE/全作品
なにも言わずそばにいてくれる優しさがMaeなんです。

January 25, 2006 03:00 AM

The Good Life

2ndのPinkertonから"The Good Life"のシングルカット。シングル『El Scorcho』同様、こちらもマストアイテムとなっております。
まず"Waiting On You"は、"In The Garage"や"Devotion"のような哀愁感漂うナンバー。好きだなー、初期Weezerのこういう曲。
お次の"I Just Threw Out the Love of My Dreams"は、後に脱退するベースのマット・シャープが結成するThe RentalsやJimmy Eat Worldの作品にも参加しているThat Dogのレイチェル・ヘイデンがヴォーカルをとる異色の作品。彼女はここでもいい仕事してますよ。
レイチェルのかわいらしい声とムーグ(?)の相性がバッチリのパワーポップチューンです。

※カバー画像はオーストラリア盤です。

El Scorcho

2ndのPinkertonから"El Scorcho"のシングルカット。初期Weezerには、なんでこれをアルバムに収録しないの?ってレベルのアルバム未収録曲が多すぎです!
この作品もまた然りで、超名曲"You Gave Your Love To Me Softly"を知らずしてWeezer好きは語れないでしょう。 Pinkerton全体に漂う切なさを帯びたメロディに、初期Get Up Kidsばりの疾走感がたまりません!泣きながら駆け出してしまいそうです!
"Devotion"もWeezer節全開で、1stの"In The Garage"のような夕暮れをイメージさせるなんとも切ないメロディがたまりませんよ。こちらも名曲です。

Live at the House of Blues La (Sub Dol) (DVD)

Vandalsのjoeの主催するレーベル Kung Fu Recordsより2005年末にリリースされたDance Hall CrashersのライブDVD。
ライブアルバムとは選曲も違うし("Shelly"がない!)、映像だから彼女たちの楽しいステージングもたっぷり堪能できちゃう。
もうツインヴォーカルの二人が動き回る動き回る!そしてハモるハモる!貫禄のあるボディでバンドをリードするエリースがお姉さん役、アメリカン・グラフィティの世界からそのまま抜け出してきたかのような衣装で踊り、走り回るカリーナがおてんば妹役って感じ。二人とももういいオバサンなんだけどカワイイんだ。軽快スカ・パンク/パワーポップで、オーディエンスもモニターの前の僕も笑顔でダンシング!
このバンドはアメリカの良心です。

※このDVDは日本国内向けのリージョンではないので、もし購入する際は再生環境を考慮してからにしてくださいね

The Live Record Witless Banter And 25 Mildly Antagonistic Songs Of Love

2000年にリリースされたDance Hall Crashersのライブ盤。
これは僕の持っているいろんなバンドのライブアルバムの中でもトップ5に入るぐらい好きなアルバム。全25曲、最初から最後まで聴ける。
無駄な臨場感もないし、エリースとカリーナの最強ツインヴォーカルの絶品ハーモニーもバッチリ収録(これは2人がすごいだけかも)。初期の音源から最新作までまんべんなく散りばめられた選曲もいい。
DHCはどの音源も素晴らしいけど、これを入門編としてもいいかも。あ~楽しいな~。

January 23, 2006 07:48 PM

FACE

昨年末から少し気になっていることがあります。
それは、高校時代から仲の良いグループでの忘年会の席でのことなんですが、たまたま3人ぐらいから別々に、「彼女おらんの?」みたいなことを聞かれました。僕は昔から女子との浮いた話にはあまり縁のないキャラだったので、ネタとしてなのか、心配されているのか、今までにもよくそんなことを聞かれました。その度に「出会いがないわ」とか言って適当にかわしてきて、そのときも「今無職やから金ないし、それどころちゃうわ」とか「俺は性格が難しいから、なかなか合う子がおらんね」とか言ってました。今までならだいたいそれでかわすことができたんですが、そのときはみんな酔ってたのか、なぜか突っかかってきて、「無職やからとか、金ないからとか関係ないんじゃ!」「おまえはコンプレックスの塊や!」とか「自分のことを難しい人とか言って、人をバカにしてるんやろ!」など、なかなか攻撃的な言葉を浴びせかけられました。

それからというもの、それらの言葉がちょいちょい脳裏をよぎり、なぜ俺はそんなに怒られたのか?  何さ?俺のコンプレックスって? と考えだし、歯を磨いているとき、シャンプーをしているとき、便器に座っているとき、テレビを見ているとき、それらに全く集中できなくなります。

確かに、出会いがないからだのお金がないからだのってのは言い訳にすぎないってのはわかってるんですよ。僕だって、正直そう言っておけば納得してくれるだろうと思って言っている部分もありますから。

それにしたって、恋をしてないことがそんなにダメなのかい!? っつーか世の中にはその風潮が強過ぎやしないかい!? したい人はすればいいんだから、そうじゃない人をかわいそうとか、寂しそうとか、負け犬みたいに言わないでよ!
そりゃね、僕が四六時中しつこくしつこく「彼女欲しいわ~」って言ってたら、おまえ口だけじゃん!って怒られても仕方ないですよ。僕だって彼女が欲しいと思うときもあるし、それを口に出すこともあるけど、常にじゃないし、僕はいろんなことを同時進行できるほどバランス感覚のある人間ではないから、時間を費やしたいことの優先順位を常に考えて生きてるわけですから。

だから、心配してくれているのかも知れないし、なかなかそういったことに対して腰の重い僕に対してハッパをかける意味もあるんでしょうけど、そんなに責めなくてもいいじゃんってか。チェッ(と言って空き缶を蹴る。カランコローンカラーン)。俺だって、このままじゃダメだなって思ってるときもあるんだからさ。

もう一つ。そんななかなか浮いた話のない僕に対して、女子から『面食い』などと言う称号を頂くことがよくあります。

僕だってきれい事を言うつもりはありません。やはり自分の好きなルックスのタイプというのはあります。
しかし、僕にその称号を与えてくださった人たちは、今まで僕が好きになった人のほとんどのルックスを知らないわけです。僕は、いちいち今こんな人が好きなんですとか言わないし、今まで好きになった人の写真を見せることもまずないです。それなのに、何を根拠にそんな称号を与えてくださるのでしょうか!?
そんなことより、まず俺は誰も"食って"ない! 何が『面食い』じゃい! なんなら腹ペコじゃい! その点は、俺に『面食い』と言ったことのある人は憶えておいて頂きたい!......すいません、取り乱しました。

いやね、何がそんなに引っかかるのかと言いますと、

例えば、ある人の今までに好きになった人を全て挙げ、その中の80~90%ぐらいを、誰が見てもかわいい・かっこいいと思うようなルックスだったら、その人は『面食い』だと言われるでしょう。仮に、好きになった人が結果的にそういうルックスだっただけだとしても。

しかし、好きになった人の80~90%が、誰が見てもブス・ブサイクだと思うようなルックスだったら、その人は『面食い』だとは言われないと思います。仮にそれが100%ルックスで好きになった結果だったとしても、それは『面食い』だとは言われない。

つまり、世間で言う『面食い』というのは、誰が見てもかわいい・かっこいいと思うようなルックスの人しか好きにならない人のことだと思います。そこには、多少なりとも"外を意識した人選"という意味も隠されているような気がします。人選って言い方は失礼ですけど、やはり『面食い』という言葉をからは、そういった、相手をアイテム感覚で選んでいるだとか、世間的な見え方を気にしているといった、自分以外の外の意識が作用しているような気がして、その点でどうも引っかかる言葉なんですよね。

そりゃ自分の好きな人のことをみんなにかわいいとかキレイだって言われるのは嬉しいだろうけど、あくまで、自分の好きなルックスかどうかって部分だから、外の目線は関係ないですよ。

それじゃあ試しに今好きな女性芸能人ベスト5でも言いましょか?

  1. 1位 深津絵里(永久に1位)
  2. 2位 長澤まさみ(今さらながら)
  3. 3位 長谷川京子(ドラゴン桜のメガネ姿)
  4. 4位 本上まなみ(トップランナーの)
  5. 5位 アンジェラ・アキ(リサ・ローブ以来のメガネ・ミュージシャン)

......中身で選んだ結果だって......。

Sounds

リヴァースなら僕の気持ちをわかってくれるよね?

  • WEEZER/Weezer,Pinkerton
  • BUDDHISTSON/Buddhistson
  • MAE/全作品

Pinkerton

前作が200万枚以上売れた彼等の2ndアルバム。明らかに前作と感触の違う今作は、アメリカでは不発、日本では大ヒットという珍しい状況を生み出した。
アメリカ人が肩すかしを喰らったような感覚はわからなくもない。実際、僕も最初はこの衝動に任せた粗くヘヴィーなサウンドには少々戸惑った。しかし、そうならざる得なかったのかなと納得させられるリヴァースのパーソナルで内省的な歌詞を読むと、このアルバム、そして、どうしようもなくバカで不器用なリヴァース・クオモという青年がとても愛おしく思えてきた。
前作がヒットして、やっと憧れのロックスターになれた青年の困惑が赤裸裸に語られている。
これこそが、このアルバム、このバンドの魅力なんだと思う。いつまでも大人になりきれない青年の、思春期ばりの焦燥感や劣等感から鳴らされる逆ギレロックだからこそ共感できるんだよ。そんなにうまく生きていけないよってさ。その辺が、神経質でコミュニケートするのがヘタな日本人にはウケたのかもね。
愛すべきアルバムだ。

Weezer

間違いなく90'sロックを代表する名盤のひとつであろう、Weezerの1stアルバム。
僕は全然リアルタイムで聴いてなくて、クラブイベントかなんかで"Buddy Holly"を聴いたことがあるくらいだった。
確か、このアルバムを手に入れるきっかけとなったのは、レコード会社かタワーレコードのキャンペーンで値段が安くなっていたからだったと思う。
で、いざ聴いてみたら、最高なのよ、これが。ハードでノイジーなパワーポップチューンが満載で、捨て曲なんてございませんよ。ジャケットに写ってるダサいメガネ君たちがこんな音をやってるかと思うとまた最高。
今さらながら言うことではありませんが、必聴です。

January 18, 2006 12:00 AM

KONG 1st Anniversary Novelty CD


January 17, 2006 10:46 PM

1月17日

神戸市や淡路島に比べて比較的震源から離れた場所とはいえ、それでも僕の住む尼崎にも大きな被害をもたらした、あの阪神・淡路大震災から11年を迎えた。

朝方まで起きていた僕は、地震の発生した5時46分の少し前から、神戸市を中心に行われていた追悼式典の各会場からのテレビ中継を見ていた。その5時46分になると、遺族や被災者を中心とする式典参加者の黙祷する様子が各局で放送された。

僕はほぼ無宗教なせいか、こういった式典や墓参りのようなものの宗教的な意味合いはあまりわからないけど、自分の中では、何かの理由で亡くなったその人のことを忘れないためのものだと思っている。厳密に言うと、その人のこと、その事件・事故のことを忘れないってことなのかな。

そんなことわかってるっつーの!なんて言われるかも知れないけれど、実際のところ、毎年この1月17日が近づくまで、なかなか震災の日のことを思い出すことはない。あのとき、自分の住む街や近隣の街の変わり果てた姿を自分自身の目で見たにも関わらず、その記憶は年月が過ぎるとともに薄れていっている。

これが、実際にあの地震を体験していない人ならどうだろう?記憶が薄れていくのは、もちろん僕の意識の薄さに起因するところもあると思うんだけど、まるで体験していないって人の心の中には、どれほど地震の怖さが焼き付いているんだろう?
あれから11年も経ったということは、小学校の5、6年生の子なんかは体験していないことになる。
もし、今日のような式典がなかったり、学校や家族があの地震のことについて何も伝えていなかったら、僕があの地震を体験する前にそうだったように、"大地震"は本やスクリーンの中の話だとしか思わないだろう。

それと同じことで、太平洋戦争終戦60周年だった昨年、様々なメディアであの戦争の過ち、悲惨さが伝えられたことで、今さらながら、ようやくあの戦争が本の中の出来事ではないんだということが実感できた気がした。僕自身は、日本で唯一地上戦が行われた沖縄をルーツに持ちながらも、やはり、リアルにはその惨劇を感じることはできてなくて、別にそれは仕方ないなんて思ってた部分があったんだけど、たまたまではあるけど、メディアで報じられたその戦争によって引き起こされた悲しいことを目にすることができて、このことを知らないままではダメなんだと思うことができた。だから、多少なりと国政への興味も高まったし、今なおどこかで戦争が行われていることの悲しさも感じることができた。

それと同時に、その辛い体験をこれまで伝えてきた人の尽力に感謝し、リスペクトする気持ちも芽生えた。
次は、僕達の番なんだけどね。まだまだ勉強不足だわ。


そんなことを考えてた日中、各テレビ局で、耐震偽造マンション問題でヒューザーの小嶋社長の証人喚問の模様が放送されていた。あの地震の起きた日と同じ1月17日に。

本当、うんざりする。

さらに追い打ちをかけるように、最高裁で宮崎勤の死刑判決が下されたというニュースが飛び込んでくる。
昨年末から幼児殺害事件が多発している中、(極刑の是非は別として)最初の女児殺害から17年余りを経てようやく死刑が確定したということ、そして、判決の直前の宮崎勤の言動を聞いてると、やりきれない気持ちになる。

人間のバカさ加減を痛感したような一日だった。

Sounds

心を洗浄するためにBUDDHISTSONとMAEとJIMMY EAT WORLDを聴く。

  • BUDDHISTSON/Buddhistson
  • MAE/全作品
  • JIMMY EAT WORLD/Bleed American

January 15, 2006 12:00 AM

Spitting Kisses

Comeback My Daughters。Buddhistsonと並ぶくらいナイスなネーミングセンスだな。
で、これはPIZZA OF DEATH RECORDSからリリースされた1stアルバムなんだけど、これまで彼等の音源は聴いたことがなくて、彼等に関する情報と言えばWeezerのトリビュートアルバム(日本企画)に参加してたなってぐらいだった(スペシャの『Pizza Of Death TV』でライブを見たけど)。
そこで、今作で初めてちゃんと彼等の曲を聴いたんだけど、Weezerトリビュートアルバム参加も納得の胸キュンパワーポップです。キーボードも入ってるし、疾走エモチューンもあるんで、音の印象として一番近いのはThe Get Up Kidsかな。個人的には、The Get Up Kidsの『Guilt Show』の食感にかなり近いと思う。 WeezerやThe Get Up Kids、Saves The Day(『In Reverie』辺り)が好きな人はもちろん、Ben FoldsやFountains Of Wayne好きにも気に入ってもらえるんじゃないかな。
全体を通して心地よく聴けるアルバムとなっておりますが、ハンドクラップ+イェイ、イェイ、イェイ、イェイ、イェー!のシンガロングコーラス入りの泣く子も踊る反則パーティチューン"Fully Closed And Naked"は一聴の価値ありです!

January 14, 2006 11:24 AM

オタク賛歌

近頃、完全に時間の感覚がなくなってきた。しつこいくらいにこのブログでも書いていることだけど、今僕は求職中の無職の身なので、学校に通っている人や仕事をしている人に比べ、時間がたっぷりある。前回もその余りある時間をどう使っていくべきかを書いたけど、実際はどういったことに時間を費やしているんだろう?自分でもあまり把握していない。

【本能的なこと】

  • 睡眠と食事。睡眠に関しては先述した通り、時間の感覚のなくなった僕にとっては朝とか夜とか関係なくて、随時というか適当にとるようになっている。

で、肝心なのはそれ以外に何をしているのかってこと。

【就職活動的なこと】

  • ほぼ毎日送られてくる求人サイトからのメールをチェックする(これが就職活動。マジで)。
  • ポートフォリオ代わりのサイトを作成したものの、やはり前職で培った力を見せるために、編集ソフトを使って、紙の、いわゆる一般的なポートフォリオを作成(一応、就職活動)。これは結構負荷のかかる作業なんだわ。

【趣味的なこと】

  • テレビ鑑賞。ちなみに、ダウンタウン出演番組全般、『ジャイケルマクソン』、『恋のから騒ぎ』、『ナイナイサイズ』、『スーパーサッカー』、『アメトーク』、『トップランナー』、『情熱大陸』、『やべっちF.C.』、『やりすぎコージー』は、ほぼ確実に観る番組。あとは必ずではないけど、昔で言うところの『ナイト・イン・ナイト』枠の番組、『なるトモ!』、『爆笑問題のススメ』、NHKのドキュメンタリーものなども観る。
  • 読書。僕は頭が悪いのか理解力がないのか、本を読むスピードがかなり遅く、なかなか前に進まない。そんなだから、あまり本を読むことにおいて積極的になれない。読書は好きなんだけど。それに自分の心がその作品モードにならないと、なかなか読む気になれない。だから、今も平行していくつかの本を読み進めている。ちなみに今は、前回このブログで触れたことで火がついてしまい、久しぶりに読み返している『未成年』、友人から誕生日プレゼントで貰った『海辺のカフカ(上)』、つい最近読破したけどかなりおもしろかったので、再び読み返している『ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座』の3冊を同時進行している。こうして見ると、一回読破したものをまた読み始めるパターンが多い。ただでさえまだ読破していないものや手をつけていない本があるのに。そちらもちなみに挙げておくと、『バカの壁』(古!)、『プチ哲学』、『世界を変えるお金の使い方』など。本当、速読法を身につけたいよ......。
  • 音楽鑑賞。たまに一人リサイタルも行われる(ボェ~!by ジャイアン)。隙さえあれば音楽を聴いている。テレビのCM中にも聴くし、Macでの作業中も常にiTunesで聴いている。たぶん一般の人と比べて音楽を聴いている時間はかなり多いと思う。それだけ聴いていると、自然と"Fuck"の発音は抜群に上手くなる(パンクやハードコアの影響です)。"F"を発音するときは下唇を甘噛みだぜ。
  • インターネット。好きなバンドの情報、お笑い芸人の情報、深津絵里(三蔵法師)の情報などをゲットする。あとは、友人がMixiなどで書いてる日記を見る、コメントする(最近、驚くほどのスピードでMixi人口が急増してますね!)。
  • このブログを書く(刺激レスライフで書くことがないんですが......)。最近では音楽紹介のコーナーを書き始めたけど、お気に入りのCDなんて膨大にあるわけで、全部紹介するとなると先が思いやられる。苦労の割には、少しオタッキーな内容なので読む人もかなり少ない(実際、難しい音楽ではないんですが)。まぁこのコーナーに関しては完全な自己満足なわけで、データとしては一生使い回せるしからいいんだけど。なので、地道ではありますが、一日一枚を目標に書いています。何もすることが思いつかないときに最適な作業量だし。

こんなもんかな。あとは、コンビニに行ったり、梅田に行ったりするぐらい。最近はそれもないけどさ。
こうやって文章に起こしてみると、まさに本ブログのサブタイトル、"音楽とテレビの世界へ今日も現実逃避"ですな。

しかしですね、【趣味的なこと】に関しては、本当、アホだと思うかもしれませんが、"芸の肥やし"的な意味合いがあるんですよ。僕にとってはこの【趣味的なこと】で得たものは、話術や文章やデザインにかなり活かされているんです。たまに人からマニアックだのオタクだの言われますが、そんなヤツにしか発信できないものってのがあるんです。オタッキーだからこそ、深い知識を活かした新しい発想が生まれるし、細かいディテールにも気が配れる。

でも気をつけないといけないのが、それだけじゃダメってことなんですよね。バランスが重要。僕の言う"芸の肥やし"ってのは、簡潔に言えばクリエイティブな仕事に活かされるってことなんだけど、仕事ってことはマーケットを意識しないといけないわけで、オタク目線だけじゃ全然ダメなんだよな。僕はその点が欠けているのかも知れない。『はねるのトびら』やオレンジレンジが支持されるのが理解でき、さらにそんなのがヒットすることを予想できるレベルまで目線を持ってこないことには、自分のクリエイティビティを商業ベースには落とし込めない。これは、長年の課題としてずっと感じてることなんだけど。

あ~、まずは『あいのり』でも見とこかな。

Sounds

最近は、春先のパンクフェス『PUNKSPRING 2006』での311来日で、311熱が再燃。っつーかずっと燃え続けている。いや、"萌え"続けている。っつーことでずっと311(まだ全部紹介できてませんが)ばかり聴いている(ライブDVDも熱い!)。
あとは、お決まりのおやすみアイテムのMaeとBuddhistsonかな。これは生活必需品ですから、たぶんずっと続くよ。またそれかよ!ってぐらい登場するんであしからず。

  • BUDDHISTSON/Buddhistson
  • MAE/全作品
  • 311/全作品

January 13, 2006 02:00 AM

Catalyst

New Found Gloryのメジャーリリース3作目。いきなり今までになかったハードコアパンクナンバーから始まるので、こりゃ大胆な路線変更か!?と思いきや、次の2曲目でお得意の爽やかメロディックパ......ンク?なんか違うじゃん!展開にクセがあるし、やけにメタリックなギターリフ。でも、めちゃめちゃカッコ良い......。さらに聴き進めていくと、VAGRANT RECORDSのバンドを思わせるエモチューンや、女性コーラスやストリングスを取り入れた青春バラードなど、明らかに前2作との音楽性の振り幅に広がりが感じられる。しかも、それが単に奇をてらったものではなく、全ての要素が見事に消化され、NFG節として鳴っている。脱帽。
この変化はバンドとして意識してたものらしく、彼等が牽引してきた2000年以降のパンクブームとの決別を意味しているようだ。
いやー、この若さで、ブームに浮かれることなく常に進化し続けようとするその姿勢は、やはりただ者ではありませんな。

Bleed American

全世界で220万枚も売れ、エモがマニアのための音楽じゃないことを証明した3rdか4thアルバム(インディ時代の音源やレアトラック集みたいな企画盤もあるし、3rdやら4thやら言われてます)。
メロディセンスはそのままに、Foo Fightersのようなアメリカンロック特有の力強さが加わったことが最大の特徴。
UKやアメリカのビルボードチャートでも上位に食い込んだ"The Middle"、疾走感溢れるエモナンバー"Sweetness(再録)"、レイチェル・ヘイデン(That Dog)をフィーチャーした壮大なビューティフルエモバラード"Hear You Me"や"Cautioners"、彼等には珍しいポップなパーティチューン"The Authority Song"など、エモ史上類を見ないほど大ヒットしたのも頷ける充実した内容。捨て曲なしです。
これ以前の作品から彼等のファンだった人には、初期衝動がなくなったとか、音がメジャーっぽい、なんてことを言う人がいますが、そんな理由で手を出さないなんてもったいなすぎる大傑作です。Weezerが好きな人もFoo Fightersが好きな人も一度お試しあれ。

311 Day : Live in New Orleans (DVD)

彼等の3本目のDVD。彼等のバンド名"311"にちなんで、毎年3月11日に行われているライブイベント『311day』を収録したもので、今作品は2004年にニューオリンズで行われたそのライブ模様を完全収録したもの。
もう圧巻ですよ。だって収録曲数64曲ですよ。彼等のキャリアを考えれば仕方ないことかもしれないけど、プレイされていない名曲もいくつかある。でも仕方ないでしょ。比較的新しい作品である『Evolver』と『Don't Tread On Me』に関しては情報がないんだけど、それ以前のスタジオアルバムは全てミリオン越えしてるという驚異的な記録からも、いかに彼等の作品のクオリティが高く名曲揃いかってことがわかるでしょ。全部プレイできねーよって話です。もう物理的な問題ですよ。約4時間にわたって64曲もプレイしくれたら十分でしょ?プレイする彼等はもちろんのこと、オーディエンスやDVDを観る方も疲れるってもんです。
もちろん過去にリリースされたDVDも311の魅力を伝える意味では十分な効力を発揮するだろうけど、この作品はヘタに編集もされていないしプロモーション的な意味合いもない。着実かつ誠実にキャリアを積み上げてきた彼等の魅力を余すところなく収めた、集大成的な作品となっております。どのCDより入門編としてお勧めかも。

※ちなみにリージョンコードが1なんで、国内用のDVDプレイヤーでは再生できないはずなんだけど、僕の家の環境(MacとDVDコンポ)では問題なく再生できました。調べた限り、ほとんどの家庭で再生できているみたいですが、保証はできないのであしからず。

January 11, 2006 05:00 AM

Soundsystem

前作の超オタッキー路線の反動なのか、陽気な楽曲満載の5thアルバム。
中でも、"Come Original"というハッピーなレゲエロックチューンが最高。おまえ何回入れんねん!って言われるぐらい、自作のテープやCDに入れている大好きな曲です。
この曲はリリックも良いんです。
『Black Eyed PeasやNOFXやRoni sizeも全力でやっている
エンターテイナーのみんな オリジナルじゃないといけないぜ』
みたいなことを言っている。まさに311のアティテュードを表したようなリリック。また、例に挙げるアーティストのチョイスのセンスが良いんだ。オリジナルのスタイルを持ったアーティストを各ジャンルから抜き出している。Black Eyed Peasなんか全然売れる前だもんね。
この曲以外にも、彼等の代表曲が多数収録されており、ブルーアルバム(アルバム『311』)と並び、311入門編にピッタリです。

Live

彼等の最大の魅力である、熱い熱いライブが収録されたライブアルバム。
いかなる場合も正確なビートを刻み続けるドラムのChad、レッチリのフリー顔負けのチョッパーベースを披露するベースのP-Nut、PanteraばりのメタルからSantanaばりのラテンチューンまでオールマイティなギタリストのTim、DJブースとステージを奇妙なダンスで行き来する、最強ツインヴォーカルの一角、DJ兼ラップヴォーカルのS.A.、そして、そんな天才個性派集団をまとめる311の頭脳、ギター兼ラップヴォーカルのNick。
そんな彼等のライブはマジでカッコ良い。彼等の楽曲の良さと、そのライブパフォーマンスさえあれば、初めて見た人でも自然と体が動いてしまうってもんですよ。彼等は、過去に何度か所属レーベルの問題によって移籍を余儀なくされたことがありましたが、その時Nickはこのようなことを言ってました。
「例え、作品をリリースできない状況になっても、俺たちはまた戻って来る。俺たちにはライブがある。そうやってここまで来たんだ」(あくまで、こんな感じってことね)
キャー!アンタカッコ良いよ~!!いかに自分たちのライブに自信があるかが窺える発言ですね。
やっぱりライブができないとダメでしょー。テクノロジーで塗りつぶしたCD作って、仕事感満載の消化試合みたいなライブ(コンサート?)をするアーティストが氾濫する中で、良い見本となるバンドですよ。

Transistor

大ヒット後の4thアルバム。これが賛否両論を巻き起こした問題作。僕はかなり好きなアルバムなんだけど、幸か不幸か、彼等の音楽オタクな面が爆発してしまったオタッキーなアルバムだと思う。しかし、あの大ヒットの後によくこれを出してきたな。勇気あるよ。そう思うくらい前作とは違う色のアルバム。
内容の方はというと、彼等の重要なファクターであるレゲエがさらに深化し、ダブからトリップホップのようなものまで取り込んじゃってます。僕はトリップホップ的なバンドってMassive Attackぐらいしか聴いたことがないけど、あんなに気怠いダウナーな感じではないんです。スペーシーで浮遊感があり、もの凄く大きな力に包まれているような感覚に陥る音。めちゃめちゃ心地良いんですよ、これが。無の境地って感じ。こりゃ悟れますよ。ジャケットにも、座禅を組んでるようなオブジェが写ってるし、311のリリックにはよくブッダって言葉が出てくるしね。
かなり好きなアルバムなんだけど、人に勧めるときはかなり慎重になる。そんなアルバム。

311

アメリカでは300万枚以上売れた出世作。バンド名を冠したタイトルからも自信のほどが窺える。こりゃ売れるだけのことはありますな。
このアルバムが発売された数年後に、日本でも少し遅れたミクスチャーブームが起きるわけだけど、311は幸か不幸か、なぜかそのブームとは切り離されていた感じがある。ラップハードコアのRage Against The Machineや、レゲエパンクのSublime、311を敬愛するBack Drop Bombなんかは知ってても、300万枚以上も売れてる311は知らないって子がたくさんいた。2~3年前、青春時代をLAで過ごした子にその話を聞かせると、すごく驚いていた。
今だから少しだけわかるんだけど、所属レーベルのマーケティング戦略の失敗ってのはもちろんあるけれど、彼等の音楽性が関係してると思う。
日本のミクスチャーブームってのは、KornやLimp Bizkitみたいなヘヴィーで無駄にアングリーなバンドばかりが流行っていたから、311のようなハッピーでファンキーなサウンドのバンドはほとんど眼中になかったのでしょう。実際は、流行ってたバンドなんかよりよっぽどメッセージ性のあることを歌ってたんだけどね。Clash好きですからね。
あまり内容について書きませんでしたが、大傑作ってことです。

Grassroots

311の2nd。あと数年後に訪れるミクスチャーブームを予見してたのか、全作品中でも一番ヘヴィーな仕上がりになってると思う。
前作のようなファンク色はなくなったけど、その代わりに、後の311サウンドの重要なファクターとなるレゲエが多く取り入れられている。彼等の代表曲でもある"Lucky"や"Omaha Stylee"なんかは、極上のレゲエロックに仕上がっている。
その他のライブの定番曲も収録されているし、ファンなら持ってて損はないアルバムでしょう。

Music

311の1stアルバム。いや~スゴいね。93年にこの音やってたんだもん。十数年過ぎた今でこそ、複数ヴォーカル・ギター・ベース・DJなんて編成のバンドがJ-Popでもいるけど(全然レベルが違うけど)、このスタイルでロックし始めた先駆者は彼等なんですよ。そんな編成でバンドやってる本人たちは全く知らないと思うけど、元を辿れば311に行き着くはずですね。
この1stでは、Clash、Bad Brains、Faith No More、Fishbone、Red Hot Chili Peppers、Urban Dance Squadなど、雑食性ロックの先人たちの影響をもろ受けてるのが見てとれるけど、ただの真似に終わらず、既に311節を確立し始めてます。彼等の全作品の中で一番ファンク色の強いアルバムだと思う。恐らくレッチリの影響でしょう。
超初期音源だけど、今でもライブで演奏している曲が多数収録されていることが、このアルバムのクオリティの高さを物語っている。

January 10, 2006 06:38 AM

やるっきゃない!

遅くなりましたが、2006年一発目です。
年末年始が忙しくて書いてなかったわけじゃないんですけどね。全然忙しくなかったですからね。コツコツと就職活動用のサイトを作ってましたね。面接時に作品集を持っていくかわりに、それらの作品を載せた自作サイトを作ってたんですよ。

いやーしかし、こうも時間があると、何かをしなければいけない自分とダラダラしたい自分との壮絶な戦いが、頻繁に繰り広げられるわけですよ。就職活動の方法なんて限られているから時間が余るのは仕方ないとして、時間があるならしなくちゃいけないことなんて山ほどあるわけですよ。作品製作や勉強とか。

僕は今何をしなくちゃいけないのか(おっ、以外にも話の流れが新年一発目に相応しくなってきた)。

まぁ第一に就職でしょ!
今はあまり外に出ないからお金を使わないとは言っても、さすがにそろそろ本気でヤバくなってきた。
金銭面からの危機感だけじゃなく、嬉しいことに働きたいという思いも湧いてきた。なんつーか、勉強したい欲が戻ってきたな。良かったよ~、戻ってきてくれて。この思いがあるうちに決めておきたいな。会社なんて入社前に吟味したところで、入ってみないとわからないことが多いからね。そう自分に言い聞かせて、適当に選ぼうと思ってはいるけど......とにかく頑張ろう。合言葉は、80年代アイドルばりの『やるっきゃない!』。

次に、勉強。
ここ数年、自分の中で異様に"勉強"が流行っている。たぶん、前職で勉強に対する成果がうまく得られたことで、勉強の楽しさがわかったのかな。遅っ!
これが学生の頃に目覚めていたらな~、なんてよく考えますが、例えタイムマシーンに乗ってあの頃の自分に向かって勉強の楽しさを熱弁したところで、ヤツは聞きやしねーってもんです。野島伸司の『未成年』に毒され、だいぶイタかった僕の口癖は、「人間の価値を計るメジャーはどこにもないってことさ」&「俺たちは車やテレビじゃねーんだ!」。自分がしんどいことから逃げたいがためにそんなことばかり言ってたヤツには、大人の言うことなんか馬の耳に念仏ってもんです。だいぶオッサンになった今でも自他ともに認めるアウトローっぷりはなかなかのもんですが、あの頃からだいぶその徴候があったんだわ。たぶん、『真剣10代しゃべり場』に出演してたらかなりの強敵になってたはずです。まぁ、あの頃の自分にしか感じれなかったこともあったんだろうし、勉強はしなかったけどすごく大切な時間だっだけどね。

話は逸れたけど、具体的に何から勉強しないといけないのか。
やっぱり、自分が将来仕事としてやっていきたい、DTPやWebに関連する技術についてですね。技術の進歩するスピードがハンパなく速い業界なので、膨大な量の情報の中から、先を見据えた上で何をチョイスして勉強していくかってことが重要になってくる。必死に勉強してやっとの思いで上級レベルに達したとしても、もうそれは使えないよ、ってことは多々ありますからね。
あとは、英語を勉強したいな~。駅前留学じゃダメだと言うし、海を渡る時間も金もない。どうすりゃいいんだ!若いうちに勉強しておきたいよな~。

あとは、もう何でもしたい!っつーか何かをしておきたい。時間を無駄にしたくないです。
読書をする、映画を観る、サッカーをする、服を買う、酒を飲む、旅行に行く、なんでもパワーになるんだわ。特に、クリエイティブな仕事をしている場合。企画やデザインにもろに反映されてくる。その辺で、自分の作ったものに対して少しコンプレックスがあるので、今年は、うまく仕事に還元できるようにアクティブに活動していきたいですね。

最後は適当にまとめてしまいましたが、とにかくロンバケ終了!ってことです。

あっ、そういや、就活用サイトを作ったついでに、超極少数の方からご要望がありました音楽紹介のコーナーの準備もしてたんですわ。大したもんでもないのにだいぶ手間どってしまって、2006年も10日も過ぎてしまってたってわけです。以前も少しだけ書いてたんですが、少し不本意な出来だったので。

っつーことで、リニューアル一発目は、『2005年 My Best 5』。とにかく2005年に聴きまくったCDを5枚チョイスしました。

  • BUDDHISTSON/Buddhistson
  • OCEANLANE/Kiss & Kill
  • KEN YOKOYAMA/Nothin' But Sausage
  • MAE/Destination:Beautiful
  • MAE/The Everglow

ってな感じです。
この5枚以外にもたくさんCDを買いましたが、とにかく聴きまくったのが結果的にこの5枚なんです。中には2005年以前に発売されたものもありますが、2005年になってから聴きまくったものなので。

まぁ、今後、どういう形で紹介していくかはわかりませんが、洋邦、新旧、インディー、メジャー問わず、自分が好きなバンドを紹介していくということは確かです。興味がある方は適当に見てみてください。何かの参考になればと思います。

それでは、皆様、今年もよろしゅうお願いします。

Welfare Problems

Randyの5thアルバム。前作が、パンク史に燦然と輝く超名盤だったので、期待を裏切られるのが怖かったけど、そんなものを見事に蹴散らしてくれましたね。
前作で確立したガレージ+70'sパンクのスタイルの流れを汲んでますが、ガレージ色がさらに強くなった気がします。同郷のHivesにかなり近い感触。特に、ギターがソリッドでエッジの効いたサウンドになっているけど、その分随所にキーボードやホーンなどの音がエッセンスとして少しだけ加えられているため、彼等特有のポップさは失われていない。
彼等の友達であるHivesや、若さ故のビッグマウスっぷりが痛快なMando Diaoの登場で、近年すごく賑わったスウェーデンのロックシーンですが、誰よりも早くガレージ色を全面に押し出したロックをやり始めたのは彼等ですからね。まぁそんなことは、流行りに迎合しない揺るぎないパンクアティテュードの持ち主である彼等には全く関係のないことですけど。

※日本盤もリリースされているので、対訳がみたい方は探してみてください。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A014392.html

The Human Atom Bombs

パーーーンクローーーーック!!最高です。
僕はこれまでRandyのことを、ただのスウェーデン産のNOFXフォロワーバンドだと思っていましたが、前作あたりからガレージ+初期パンクな音を鳴らすバンドに大変身していたのですね。
永遠のパンクロックアンセム満載で、2001年の作品ですが、クラシックパンク入門編として最適だと思います。もちろん、ClashやSex Pistolsから入るのが正しきパンク道かも知れないけど、リアルタイムじゃないバンドってなかなか手が出ないことってあるでしょ。しかし、この作品を聴けば、必ずクラシックパンクと呼ばれるバンドにも興味を持つでしょう。だって今作はただのクラシックパンクの焼き直しなんかではなく、ロックンロールもガレージもスカも全部ごちゃまぜにしたものを、現代社会に生きる彼等のスタイルで吐き出したリアルパンクアルバムだから。だからこそ現代の生きる僕達の耳にもダイレクトに伝わるし、彼等のルーツにも自然に触れることができる。最近のパンクバンドでは珍しくリリックもかなりポリティカルな内容だし。ヴィーガン(動物性タンパク質を一切受け付けない菜食主義)、反環境破壊、反人種差別、反戦争なんて、今どき大声で叫んでるヤツなんていないでしょ(共産主義への理想も持ってるのかな!?)。
要はね、アホなんですよ、彼等は。ハチャメチャな90's西海岸パンクをやっていた頃からずっと青臭いまんま大人になってるんだわ。しかし、それこそがこのバンドの最大の魅力なんです。これだけラジカルなリリックや音をポップに見せることができるのは、彼等が大人になってもずっと青臭いバカだからだと思う。
ずっと聴き続けるアルバムだろうな。

※日本盤もリリースされているので、対訳がみたい方は探してみてください。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A014392.html

You Can't Keep A Good Band Down

Randyの今後の音楽性を決定づけた作品。
超正統派西海岸メロコアスタイルだった前作に比べれば、全く別バンドと思えるぐらいサウンドスタイルが変化している。まだまだこれ以降の作品のようにガレージ色は出てきていないけど、かなりロックンロールテイストが感じられる。ストップ・アンド・ゴーを多様したスピード重視の典型的なメロコアバンドが、急に荒くれた泥臭いダーティーロッケンローバンドになったみたい。うまく説明できないけど、他にこんな音を出すバンドいないんだもん。メロコア30%+ガレージ、ロックンロールが70%な感じ。後期ではこれが、初期パンク40%+ガレージ40%+スカ、ニューウェーブなどの様々な要素が20%といった感じになってくる。
で、これはこれでかなりカッコ良くて、最大の武器である激ポップなメロディーセンスやポリティカルなリリックは相変わらず冴え渡っているので、Randyのアルバムの中でもかなり好きな方なんだわ。

※カバー画像は海外盤にリンクしてますが、なぜかビクターから出ている日本盤より曲が多かったのでそうしました。
対訳がみたい方は日本盤を探してみてはどうでしょう。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A014392.html

The Rest is Silence

僕がRandyを好きになったのは、初期パンクやロッケンローやガレージのテイストが出てきてからなので、この作品にはなかなか手が出せなかった。勧められたこともあったけど、どうしてもRandyは3rdで開花したイメージがあって、手を出さなかった。
しかし、メロコア全盛の90年代中盤から後半には、正統派メロコアサウンドのバンドとしてRandyの評判はよく耳にしていたので、好きなバンドだし初期音源は何一つ持ってなかったので買ってみた。
これが、大当たり。なぜ、あの頃に誰か僕に強く勧めてくれなかったんだ!そういや、僕にパンクを教えてくれる師匠なんていなかったんだ。とにかく、そう思いたくなるぐらい超優良メロコアサウンド。この作品ではスカコアチューンは封印しているものの、燦々と輝く太陽とスケボーがよく似合う、まさにライク NOFXなサウンド。まだまだこの頃にはオリジナリティが発揮できていないけど、やっぱり曲がいい!NOFX顔負けのストップ・アンド・ゴーも披露しております。
今となっては、NOFXやLAG WAGONのような大御所バンドぐらいしか、90'sスタイルのパンク、所謂メロコアってやつをやっているバンドってなかなかいないので、そういったメロコアを探している現代のキッズにはお勧め。

※日本盤もリリースされているので、対訳がみたい方は探してみてください。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A014392.html

Destination:B-Sides

1stと2ndの間に発売されたレアトラック集。レアトラック集って、アンタたちまだ1stしか出してないじゃんって話ですが、これがなかなかのクオリティで、彼等の底知れぬポテンシャルを垣間みることのできる仕上がりなんだわ。
未発表曲が3曲ぐらいと、既存の曲のライブテイク、アコースティックバージョン、リミックス、バージョン違い、なんかが収録されていまして、2ndにも収録された超名曲"Suspension"の初期バージョンも収録されており、これを聴くと2nd発売までの彼等の成長っぷりが窺えます。初期バージョンのシンプルなアレンジもそれはそれで良くて、普通にバージョン違いとして聴けるしね。
通常、こういうレアトラック集ってレーベルとの契約消化だったり、次作までつなぎのためのリリースだったりすることが多いんで、あまりクオリティが高くないんですけど、この音源は良い!Mae好きはマストアイテムですよ。

January 9, 2006 04:00 AM

Kiss & Kill

前作は、Last Days Of AprilやJimmy Eat Worldを彷彿させる、これぞエモ!と言わんばかりの良質な作品だった。完璧な英語の発音と日本人離れしたメロディーセンス。メンバーが帰国子女だったりハーフだったりと少し反則だけど、やっとこさ日本からも世界に通じるエモ・バンドが出て来たもんだと嬉しかったな。
前作発売以降、Copeland、The Get Up Kids、Saves The Day、Jimmy Eat Worldなどの海外のバンドとの共演や、サマーソニックやフジロック出演など、ツアーも含めてかなりの数のステージを経験してきた彼等。
今作は、そんな彼等の成長っぷりが爆発した、良い意味で期待を裏切ってくれた作品。
前作からも、TravisやColdplayのようなUKテイストが感じれたけど、今回はOasisを彷彿させるブリットポップテイストなものもあり、ロック度がかなり増している。特にKayが書いた曲にそれが強く感じられる。逆に、Hajimeが書いた曲は、前作よりさらに完成度の増した爽やかエモチューンが多い。
今作からはKayもヴォーカルをとっており、音源における楽曲のコントラスト、ライブにおける安定感が増し、バンドとしての着実な成長の跡が窺える。
この作品は、普段、TravisやColdplayやOasisを聴いているUKロックファンにも普通に受け入れられるだろうから、そこからLast Days Of AprilやJimmy Eat Worldのようなエモバンドにも興味を持ってもらったりと、いろんなシーンとの架け橋になれる作品だと思うな。

Nothin' But Sausage

我が心の師であるHi-STANDARDのKen様ソロプロジェクトの2ndアルバム。
前作は、アコースティックな曲も多く、歌詞もすごくパーソナルな内容のものが多かったので、だいぶKen氏の内に向かった作品だった。それはそれでソロ作品っぽい雰囲気を醸し出しているし、当然のことながら楽曲はいいので、すっごく好きな作品だけど。
しかーし、今作は、前作と打って変わりパンク全開!『Growing Up』時代のHi-STANDARDを彷佛させる勢いが全面に出ている。
前作発表以降のツアーに継ぐツアーで結束を固めたKenバンドと共に作り上げた楽曲なので、当然のことながらバンド感が増している。
Oiのようなワーキングクラス臭の漂うものから、Ken節とも言えるオールディーズや80'sヒッツばりのグッドメロディーソング、Hi- STANDARDでもチョイス、アレンジのセンスを証明済みの痛快カバーソングと、この内容の充実っぷりからは、ベテランの落ち着きなんて感じさせませんよ。なんなら勢い増してるぐらい。
最近見たライブでも、キッズたちの盛り上がりは尋常じゃなかったな。本当、涙が出るよ。8年や9年も前の自分と同じように、今のキッズたちも汗だくになって、ダイブし、拳を突き上げ、叫び、楽しそうに歌ってるんですから。

Buddhistson

昔からブディストサンという名前だけは知っていたけど、ポストロックやプログレっぽい音を出すバンドだと思っていたので、手を出さなかった。
しかし、実際その音に触れてみると、普段、全くロックを聴かない人やJ-Popを中心に聴いている人にでも受け入れられるほど、良い意味でのキャッチーさのある、メロディー、歌声、アレンジで、ビックリした。賛美歌のようにクラシカルで壮大なメロディー、少年のような透き通ったハイトーンヴォイス、キーボードやストリングスを大胆に取り入れた美しい音の洪水。目の前に銀世界が広がるよ、マジで。本当、アンビエントミュージックやヒーリングミュージックとしても機能すると思うよ。
本当、インディーとかメジャーとか洋楽とか邦楽とか考えずに、普段、エモやハードコアやロックを聴かない人にも聴いて欲しい作品だな。
しかし、日本にこんなバンドがいたとはな......これは海外での人気も頷けます。勉強不足だったわ。

The Everglow

Maeの2ndアルバム。もう最高だよ。
まず、前作同様アートワークを手掛けたのはAsterik STUDIO。今や売れっ子になってしまった彼等の仕事っぷりはどれもヤバいけど、この『The Everglow』のアートワークは、彼等の最高傑作の一つとなったのではないでしょうか。ブックレットが絵本のようなデザインになっていて、それを見ながらアルバムを聴き進めていくと、まるで挿絵に描かれた少年とともに絵本の中の世界を旅しているような感覚に陥るんだな。ファンタスティック。ネット配信で音楽が消費されていく中で、音源におけるアートワークの重要性を感じさせる作品ですな。
音の方は、メロディーが明るくなり、疾走感も増し、ディストーションギターも積極的にフィーチャーして、前作に比べてかなりロックしている。それでもこのバンド特有の温かさや爽やかさが全く失われていないのは、全面的にフィーチャーされたピアノのお陰かな。
この作品は、普段、エモを聴かない人でも抵抗なく聴けると思うな。特に、女の子のエモやロックの入門編としていいかも。このイノセントワールドな世界観はハマるかも。だって、公害シティ 尼崎に住んでいる僕でさえ、これを聴くと春風に吹かれながら草原を駆け回ることができるんだよ、マジで。

Destination:Beautiful

ポストJimmy Eat Worldの最右翼、Maeの1stアルバム。
1曲目の"Embers and Envelopes"は、個人的にJimmy Eat Worldの"Lucky Denver Mint"級のエモアンセムだと思う。しかし、それ故に買った当初はこの曲ばかりを聴いてしまい、他の曲の良さに気づかなかったよ。
アルバム全体で飛び抜けたアンセム級の曲がないので、いつも最後まで流れていくように聴いてしまう。しかし、気づきましたよ。それこそが、以降の作品にも通ずる彼等の魅力なんだわ。決して、チャートを賑わすアーティストのように、シングル曲を何曲か集めてあとは適当に入れときました的なアルバムではなく、アルバム全曲を通して一つの流れるような作品になってるんだわ。
まだあどけなさの残る声、キーボードと少しだけのエレクトロを取り入れた浮遊感のある楽曲。まさに上にあるジャケットのアートワーク(by Asterik STUDIO)のような世界観が広がるよ。

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