MIXTAPE GENERATION: 2006年10月アーカイブ

2006年10月アーカイブ

October 15, 2006 09:04 PM

busy day

昨日は、なかなかハードな一日だった。

まず何より、前職場を受けたとき以来の面接があった。
離職してから1ヶ月と少しの間、前職場での苦い経験から慎重に求人を探していたが、結局、自分がやってみたい方向の仕事をしている職場は見つからなかった。そこで、ポートフォリオのリニューアルや引き続きの求職期間を稼ぐため(もちろんお金も稼ぐため)、時間稼ぎとして少しの間派遣社員として働く道を決断し、先日派遣会社に登録に行った。
しかし、僕の認識が甘かったのか、WebやDTP関係の仕事で3ヶ月以内の短期の求人というのはあまりなかった(後に職種の特性を考えれば納得したが)。僕の中では、派遣社員として3ヶ月以上も働くということは、正社員としての就職を遠ざける危険があると判断していた。さすがの僕だって28歳の社会的立場を少しは理解しているつもり。その上、進みたい道であるWeb関係の仕事のスキルだって歳相応には持ってないんだから、派遣社員をしてブランクを空けるのは恐いっつーもんです(別に派遣の仕事が本気の仕事じゃないと言ってるわけではないので、あしからず)。
だから、どうにか3ヶ月以内の短期の求人を見つけようと思っていた。そんなとき、Find Job!からの求人情報メールの中に、自分の中での条件を満たす求人を発見。
応募資格には『Web製作の実務経験1年以上』とある。僕は実務としてWeb製作に携わったのは前職場での半年ちょっとだけ。その部分では応募資格を満たしていない。しかし、応募資格にある『扱えるソフト』のPhotoshop・Illustrator・Fireworks・Dreamweaver・Flashは一応全て実務で扱ったことがある。
だから、まぁどうせ最初はWeb上での選考(書類選考みたいなもの)だし、ダメもとで応募するだけ応募してみるかと、求人サイトから、登録している簡易的な履歴と職務経歴のデータ、それに僕のスキルを判断してもらう参考として、作りかけのボロボロのポートフォリオサイトと前職場で作った数少ない風俗以外のサイトのURLを加えて送信した。
すると、以外にもすぐに「一度お会いしてお話しましょう」とメールが返ってきた。

そうして昨日の面接に至る。僕はこんなとき、自分の器の小ささを痛感する。面接などプレッシャーのかかるイベントのあるとき、必ずお腹が痛くなる。面接の場合においては90%ぐらいの確率で面接する会社の最寄りの駅のトイレに駆け込んでいる。高校のとき、サッカー部を引退したあと、勉強が嫌いな僕は学校がつまらなくてしょうがなかった。だから朝になるとよくお腹の調子が悪くなり、2、3時限目から登校していたことを思い出した。僕は精神とお腹が蜜に連動する体質なんだ。
この日は、久しぶりの面接ということに加え、面接の案内メールに書かれていた、「普段通りの服装で結構ですよ(もちろんスーツでも構いません)」と「音楽と関係が深いようですね。楽しみにしてます」という何げない2つの言葉が重くのしかかってきた。普段通りの服装?スーツでもいい?そんなこと書かなければ、何も迷うことなく俺はリクルートスーツで面接に臨めたんだ! 俺の『普段の服装』は、恐らく同年代の男性の『普段の服装』の基準から大きく外れてるぞ! ここはやはりスーツが無難か?しかしクリエイティブ関係の会社ということで私服も選考要素に含まれてるのか? など、恐らく対した意味もなく先方が書いた何げない一文を抜き出して、無限のループにハマる。お腹もグルグル。5年ほど前、cazicazi編集部の面接のときも「私服で来てください」と言われた。しかし、それはファッション紙の編集部のことだから、その意図が容易に推測できたし、「もちろんスーツでも構いません」の不必要な言葉がなかった。この言葉が、なんとか28歳の社会人になったオッサンの『常識』に大きく揺さぶりをかけてきたんだ(結局精一杯のフォーマル私服で臨みました)。
あとは「音楽と関係が深いようですね。楽しみにしてます」だ。恐らくポートフォリオに掲載しているフライヤーやCDのジャケットを見てそう思ったんだろう。だけど、そんなの友達のバンドの依頼か個人的な趣味で作っただけじゃーん。各作品のキャプションにもその点は書いてるしー。実務として音楽関係の人と仕事をしたのは例のDJとだけ(パクリ以外の作品を掲載)。何より俺、音楽活動したことないしー。音楽は超好きなだけ。ただのオタクと、実際にプレイしたり実務で携わっている人ってのはちょっと違うんじゃねーの? 楽しみにしないでよー。なんて、普通の人なら喜ぶべきかも知れない先方の期待の言葉が全て僕のプレッシャーとなり、心やお腹をかき回す。

で、なんとか面接を終えた。すごく良い会社だった......と思う。まだまだ小さな会社だけど、少数精鋭といった感じ。その会社の手掛けたサイトやコンテンツを見せてもらったけど、前職場の比にならないほど高度なスキルを持っていた。オフィスも淀屋橋にある文化財に答申中のモダンな洋館の中にあって、会社としてのセンスも感じた。特筆すべきは、FUJI ROCKの仕事もしたことがあるということ。11月にはオフィスのある洋館の中で音楽イベントも行うらしいし、会社としての姿勢も柔軟でフットワークも軽そう。
そんなこんなで、採用されると良いなぁと思いながらも、会社のスキルと自分のスキルとの差を考えると厳しいかなぁとも思った。
それに"フットワークの軽い会社"で思い出した。前職場のことだ。確かにあの会社は端から見れば、どんな分野の仕事もこなすフットワークの軽い製作会社かも知れない。しかし実情は『軽い』じゃない。『超軽い』だ。それは中はカスカスだから。お金の匂いがすれば何にでも手を出す。マーケティングの知識のある人間もいない。リサーチや勉強もしない。何より、スキルや知識は別としてもモノ創りが好きなわけでもないのが問題だわ。お金とか見た目のカッコ良さが好きなんだろうな。
そうやって考えてると、会社の体質なんて実際に入ってみないと分かりっこないということを思い出し、もうどうでもええわ~、と思えてきた。はい、わたくし弱い人間でございやす。

面接終了後、マルビルのタワレコへ。Me First & The Gimme Gimmiesの新譜を買う。このバンド全曲カバー。今回はEaglesの"Desperado"が入っているので超期待していた。"Desperado"超好き。平井堅がカバーしていたやつもかなり良かったけど、Me Firstも負けてないぜ! 期待を裏切らないMe First節全開のパンクンロールっす! なんでこんなにファニーで無骨な歌声にホロッっと泣けるんだろう?

帰宅し、遅めの昼飯にたこ焼きを頬張る。ポン酢で食べるたこ焼きはあっさりしてて最高。食べ終わると、急いでフットサルの準備。またまたフットサル場のある相川を目指して出発。で、なんでいつも相川なんだ?

ウォーキング&ジョギングの成果もあり、少しは動けるようになった体でフットサルを楽しんでいたが、最初にちょっとした予定の狂いがあり、次の約束に間に合わせるため1時間で切り上げ、集合場所の梅田へ向かった。
なんとか集合時間に間に合い、お初天神近くの居酒屋で前職場の同僚たちと酒を飲んだ。参加メンバー5人中、現在前職場に在籍しているメンバーは2人だけ......。本当は退社したメンバーの送別会的な趣旨だったのが、なんだか現在もあの会社で働くメンバーへの励ましの会のように思えた。

帰宅。すぐにPCのメールをチェック。早くも面接に行った会社からの合否の結果が届く。結果は採用だった。まぁとりあえずは次の職場が決まって良かった。案の定残業も多いみたいだし、製作会社なのに9時出勤というのは少しダリぃけど、そりゃ一般的な社会人なら当たり前のことだからさ。仕事の質も給料も以前の職場に比べれば全然マシだから、それを思えば少々の厳しい状況も何とかやってけるでしょ。
ただ明日から来てくれっつーのが、超ダリぃよ。そりゃすぐに働けますっつったけど、もうちょっと時間おいてくれてもいいじゃんか。

なんかね、一般的にちゃんと生きていけてる人は分からないだろうけどさ、僕みたいなヤツって、希望した状況になったらなったで、ダリぃ~、って気持ちになってくるんですよね。ね、ダメでしょ?みんなが当たり前にこなすことを、めちゃめちゃ頑張ってやっとこなしてるんです。ね、ダメでしょ? これが普通にできる人たちにはわかんないんだろうけどさ。いつもなんとか自分のケツを叩いて乗り越えてるんですわ。僕をしっかり者と思ってる人、間違ってるぜ。

ということで、僕のニートっぷりをご心配して頂いた皆様、ありがとうございました。特に、職場や仕事を紹介して頂いた方々、ありがとうございました。お気持ちが大変嬉しゅうこざいました。また、次に仕事を辞めたときは......ウソウソ......頑張りますってー。

October 11, 2006 01:59 PM

芸術の秋2

前回がインプットの【本】部門だけで終わっていたので、続きを書こう。

【アート】
  • 『アルベルト・ジャコメッティ展』

『アルベルト・ジャコメッティ展』は、暇やし、一人で静かに過ごせるとこないかなぁと思ったとき、平日の美術館が思いついた。そこでカメラ小僧のともだちが絶賛していた『アルベルト・ジャコメッティ展』を思い出して、足を運ぶことにした。
僕はアートのことはあまりわからないけど、ジャコメッティの作品を通して彼の目に映った世界を見ていると、自分の目に映っているものが全てじゃないんだと思った。
あと、この展覧会が催されていた兵庫県立美術館が良い! 建物(安藤忠雄グッジョブ!)、ロケーション(海がすぐそこ)が最高っす。それらのせいもあってか夏場でもそこそこひんやりしてるし(以前『ゴッホ展』で冬に来たときは凍え死にそうなったけど)。この美術館、ホントお勧めっすね。

【映画・テレビ・ビデオ/DVD】
  • 『UDON』映画
  • 『フラガール』映画
  • 『エターナル・サンシャイン』CATV
  • 『50回目のファースト・キス』CATV
  • 『ロボコン』CATV
  • 『ホテル・ハイビスカス』CATV
  • 『ナビィの恋』
  • 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』DVD
  • 『カバチタレ!』関テレのドラマ再放送枠
  • 『マザー&ラヴァー』関テレのドラマ再放送枠
  • 『アンフェア』関テレのドラマ再放送枠
  • 『Ns'あおい』関テレのドラマ再放送枠
  • 『僕と彼女と彼女の生きる道』関テレのドラマ再放送枠
  • 『結婚できない男』
  • 『ダイナマイト関西』
  • 『ちちんぷいぷい増刊号 星になった子供たち~沖縄離島・戦争マラリア、生存者の証言』
  • 『TBS開局55周年"涙そうそう"4時間スペシャル』
  • 『The Documentary FUJI ROCK FESTIVAL~10th Anniversary Edition~』

『UDON』を見てから、以前にも増して大阪とういうか讃岐以外のうどんを食べる気がしなくなった。いや、大阪だって一応うどんの街だし、きつねうどんも大好きだけど、何よりもう一度あの香川のうどんが食べたいんや!

『フラガール』は良かったなぁ。ストーリーもキャスト(しずちゃんグッジョブ!)も良かった。特にクライマックスはすごくスッキリした。これぞクライマックスという終わり方だった気がする。僕の中では以外とそんな映画は少ない。
しかし、蒼井優はやっぱり最近の女優さんの中では別格な気がするね。長澤まさみは、最近メディアへの露出度の高さや人気度の高さからか、僕の周りの女子の間では人気がない(当然やっかみも含まれている......?)。だけど、僕は彼女はビジュアルを抜きにしても良い女優さんだと思う(TR-トップランナー-を見たことが影響しているのかも知れないけど)。あと、宮崎あおいも本物な感じするなぁ。
沢尻エリカは人気はあるけど、彼女の演技は少し臭いと感じる。何か"ドラマドラマ"している。堀北真希は僕の周りの女子には評判が良いけど、演技のことはよく知らない。
話が逸れた。

『エターナル・サンシャイン』は映像が良かったなぁ。さすがミュージックビデオ撮っている監督だなぁと思った。しかし、こんなストーリーを思いつくのってアメリカ人っぽいよなぁ。好きだなぁ、アメリカ人のこういう子どもっぽさ。
少し話しが飛ぶかも知れないけど、いつもアメリカ批判ばかりしているように見える爆笑問題の太田も、まぁ超簡単に言うところの"日本は二度と戦争なんてしない"という憲法九条を作ったアメリカについて「アメリカのああいう無邪気なセンス、僕は大好きなんです。」と言っていた。それを聞いて僕も、わかるわ~と思った。僕もアメリカの嫌いな部分はたくさんあるけど、アメリカ人のそういった良い意味での"アホ"なとこが好きだ。だから僕はアメリカのカルチャーにすごく惹かれる。
また話が逸れた。

『50回目のファースト・キス』は、特に観ようと思って観たわけじゃない。たまたまやっていたから観ただけ。ドリュー・バリモアもアダム・サンドラーも好きだし、ストーリーも先述の『エターナル・サンシャイン』に続いて突飛なものだったので、なかなかおもしろかった。韓国映画に『私の頭の中の消しゴム』ってあるけど、それってこんな話じゃないの? 観たことないからわからないけど、タイトルから想像するにこんなストーリーかなぁと思っていたのが、まさに『50回目のファースト・キス』だった(『メメント』『博士の愛した数式』も"記憶"に関する映画やんか)。
『50回目のファースト・キス』は、交通事故によってたった一日しか記憶がもたない短期記憶喪失障害を持つルーシー(ドリュー・バリモア)と、そんな彼女に恋をしたヘンリー(アダム・サンドラー)のラブストーリー。最後まで見ると、ロマンチックだとは思うけど、そんなに現実はうまくいかないんじゃない?なんて思ってしまった。映画なのに。

すると、数日後『TBS開局55周年"涙そうそう"4時間スペシャル』の中で、一日しか記憶がもたないわけじゃないけど、ルーシーと同じように記憶障害(解離性健忘?)を持つ女性が出演していた。そしてその人は結婚していた。
その女性は、ある朝起きると、それまでの全ての記憶がなくなっていることがあるらしい(言葉などは憶えている)。そんなことが今までに三度あったそうだ。しかも二回は結婚した後に。ということは、朝起きて、横に寝ている男性がまるで誰だかわからないということだ。
しかし旦那さんは、彼女が記憶障害を持っていることを知っていて一緒になったそうだ。素敵な話。僕にはできないね。映画のように全て丸く収まっているわけではなかったけど、素晴らしい夫婦だった。

『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』は両方とも大好きな作品で、DVDも所有しているが、どういうわけか、たまたま同時期にテレビで放送されていたので、ボーっと観ていた。『ホテル・ハイビスカス』はいいなぁ。ホント大好き。僕の中では実写版『となりのトトロ』と捉えている。
しかし、何故このタイミングで沖縄が舞台の映画ラッシュ?『涙そうそう』の人気に乗っかろうっちゅうことか?『ナビィの恋』、『ホテル・ハイビスカス』、『涙そうそう』のどれにも平良とみオバァが出てるしよ。僕的には、蒼井優主演の『ニライカナイからの手紙』がお勧めかな。
こう考えると、沖縄が舞台の映画ってめちゃめちゃ多いな。そこそこどれも評価されているし。忙しく厳しい現実を生きている現代人は、沖縄の持つ"優しさ"を求めているっちゅうことかな。
まぁベスト沖縄ドラマは『ちゅらさん』やけど!え?もうええって!?

『カバチタレ!』をはじめとする関テレの再放送ドラマは、大抵、新番組やスペシャルに向けての宣伝を兼ねてのものだ。
なんでこの時期に『カバチタレ!』や『マザー&ラヴァー』なんだろう?と思っていたら、次に『アンフェア』が始まって、やっと納得がいった。そのどれにも出演しているのは、篠原涼子じゃん。『アンフェア』のスペシャルに向けてのものだったんだ。『Ns'あおい』も同様にスペシャル向けだったんだ。
そして見事に僕は局の術中にハマってしまった。働いていたときは、ドラマのやっている時間に帰宅することなんてほとんどなかったし、よほどおもしろそうなドラマじゃない限りビデオを録ってまで見ようとは思わなかった。
だけど『アンフェア』はおもしろかった。『ごっつええ感じ』でアホアホマンと闘っていたオホホ星人だった頃の涼子が好きな僕にとっては、最近の"できるオンナ"な涼子を見て少し寂しい思いをしていたけど、涼子、いいわ。成長したな~。カッコよろしいな~。オジさん、嬉しいよ。
今放送しているのは『僕と彼女と彼女の生きる道』。僕は、前作『僕の生きる道』からこのシリーズが好きで、シリーズ三部作の最後『僕の歩く道』も楽しみにしている。

『結婚できない男』に関しては、働いていた頃は時間的な理由で見れなかったんだけど、会社を辞めてから見始めるとめちゃめちゃおもしろかった。ここ数年、快演を魅せまくっている阿部寛が主役っちゅうことで気にはなっていたけど、ここまでおもしろいとは思わなかった。
阿部寛の動きがおもしろすぎる!本人もほとんど素の状態で演技していると言っていたけど、本当そうだろうと思うよ、あの動きは! 演技指導であそこまで微妙なニュアンスを引き出せるとは思えない。阿部寛好きやわ~。
しかし、このドラマは阿部寛の演技以外にも、脚本、演出のディテールの細かさが光っていたよな。ジャニーズの男前さだけを売りにしているドラマが台頭する中、すごく良いドラマだった。

笑い飯の西田の優勝で幕を閉じた『ダイナマイト関西』。僕的なMVPは次長課長の井上でしたね。「風が吹けば......」のお題のときの答えが良かったな~。彼にはもっとソロで活動していってほしいなぁ。
ケンコバはやっぱスゴい。頭良いよあの人。何をするにしてもディテールが凝ってるし、メジャーにも媚びない。我々オタクの星ですわ。

『ちちんぷいぷい増刊号 星になった子供たち~沖縄離島・戦争マラリア、生存者の証言』は、太平洋戦争末期の沖縄で、日本軍によってマラリアの蔓延している離島へ強制疎開させられた人たちの証言をもとに、その悲しみを風化せてはならないと毎日放送が制作した番組。
番組の中で、当時の様子を話すオジィやオバァが、涙しながら口を揃えて言ってた。

「二度と戦争なんて愚かなことはしてはいけない」

これほどシンプルで重みのある言葉はない。実際に戦争を体験した人が言ってんだから。むやみに憲法改正を叫ぶ前に、もう一度、戦争で亡くなった方や今もご健在でいらっしゃる戦争体験者の声に耳を傾けてみてほしいね。

そんな番組を見た数日後、『The Documentary FUJI ROCK FESTIVAL~10th Anniversary Edition~』というFUJI ROCK FESTIVALの10周年記念番組がスペースシャワーで放送されていた。
その中の02'の映像で、パティ・スミスがこんなことを言っていた。

「日本ほど戦争の悲しみを知る国はない。みんさんが、その悲しみを次の世代へ伝えてください。祖父母の話を聞いて伝えてください。広島や長崎のことを忘れないでください。」

というような。原爆を落とした国のパティ・スミスが、原爆を落とされた国の若者に向かって「戦争の悲しみを忘れないで」って言ってるのは、なんだかすごい光景だなぁと思った。

実際のところ、戦争だとか環境問題だとかについて考えることなんてほとんどない。誰かとそんなことについて話をすることもない。最近でこそ少しはそれらについて考えたい、考えなきゃならないと思うようになったけど、その意識を他者と共有できるような気はしない。僕らの世代でそんなんだったら、もっと若い世代に至っては絶望的なんだろうな。
なんや、ホワイトバンドみたいな類いのもんが流行ってたりしてると、逆にその空しさが強調されるように感じるよ。

なんて、ある部分を切り取った情報ばかりをインプットしている僕は、近頃、希望や未来なんてものを信じられなくなってきてますが、まだまだそれらを捨てたわけではございません。
先述のパティ・スミスのスピーチが行われたFUJI ROCK FESTIVALに参加したときは、世の中捨てたもんじゃないって僕を含めて多くの参加者が思えただろうし、 坂本龍一さん、小林武史さん、桜井和寿さんが中心となって運営しているAPバンクだって未来へ向けての素晴らしい試みだと思うし、そのAPバンクが主催するap bank fesもそこそこ動員しているみたいだしね。ap bank fesはJ-Popのバンドばかりのフェスだけど、SUMMER SONICよりはよっぽど有意義なフェスだな。押し付けじゃ宗教と変わらないけど、そうやってap bank fesのように影響力のある人がいろんな問題提起していくべきだと思う。その方が抵抗なくインプットできるんだから。
よく「音楽で世界が変わるか?」という質問がメディアからアーティストに投げられるけど、RAGE AGAINST THE MACHINEは、「世界は動かせないけど、一人の気持ちを動かすことはできる」と言っていた。ホントそういうことだと思う。僕一人くらいいいじゃん、とか、誰かがやってくれんでしょ、と思ってる人たちの気持ちを変えていくことが、実はすごく大切なことなんじゃないかと思うね。

とまぁ、真面目チックなことばかり書いていると、まるで僕がそんなことばかり考えている人間のように映りますが、そんなことはございません。
だいたい普段頭の中では、あんな3$なこととか、こんな3$こととか......え、3$って『淫ら』ってことですけど何か? いや、まぁ3$まではいきませんけど、2$ぐらいのことは考えますし、お金のこととか、お笑いのこととか、音楽のこととか、整形手術のこととか、フィレオ・フィッシュのタルタルソースのこととか、関ジャニがブレイクできない理由とか、ルビー・モレノの現在についてとか、整形手術のこととか、ファミコンの2コンに付いてるマイクの意味とか、女子はなぜ電車の中で正面を向いたまま鞄の中のポッキーをうまく1本だけ取り出して口に運べるのかとか、『ザ少年倶楽部』でジャニーズの後ろで踊っている女の子たちはどんな気持ちなのかとか、整形手術のこととか、そんなどうでもいいことばっか考えていますよ。

October 10, 2006 03:34 AM

芸術の秋

皆さん、お思いでしょう?このオッサン、毎日何しとるんや?って(実際によく聞かれる)。だって僕だって思うもん。けどさ、僕って一人で時間を過ごすの、あまり苦じゃないんです。誰にも気を遣わなくて済むし、全ての行動を自分のタイミングで行えるし。もちろん、自分の好きな人たちと過ごす時間も好きだけど、やっぱどれだけ気心が知れている仲でも気を遣っちゃうからね。
で、全ての行動の内訳はどうなってんだっちゅうことやね。まぁ週末は遊びに行くことが多いから別として、恐らく皆様が疑問なのは平日の行動の内訳だ。

まぁまず主な行動をリストアップしてみよう。

  • 食事
  • ウォーキング/筋トレ
  • インターネット(趣味的なことや就職関連の情報収集)
  • オリジナルブログやCD作成
  • 読書
  • 音楽鑑賞
  • ビデオ・DVD鑑賞
  • テレビを見る(『なるトモ!』、関テレの夕方の再放送ドラマ+自分的レギュラー番組)
  • バスタイム
  • 睡眠

と、こんな感じ。食事とテレビ以外の行動をいつ実行するのかは全く決まっていない。時間はたっぷりあるから、ほぼ欲求に従ってそれらをこなしていく。
こうやっていると、以外に一日が過ぎるのは早くて、一人で過ごせてしまうのである。それが厄介な部分だとも思いますけど。俺一人でもいいや、って思えちゃうとこが。
しかし、季節的なことも年齢的なことも関係しているのか、たまにおセンチな気持ちになって人恋しくなることもある。それが年々増してるね。僕にとっちゃ良いことだ、人を欲するようになるっちゅうことは。

先に挙げたリストの中でも、生活の中で多くのウェイトを占めているのが、読書、テレビ・ビデオ・DVD鑑賞、PC関係(インターネットや趣味的クリエイション)だ。
それらのことに時間を費やすのが僕は大好きだし、またそれが、自分という歪(イビツ)なキャラクターを形成するのに非常に重要な役割を果たしていると思っている。ここで言う歪なキャラクターとは、まぁ良い意味での個性のこと。それはどんなことにおいてもそうだと思うけど、モノを創る仕事、またはそれに携わる仕事をする人にとってはすごく大切なことだと思う。様々なことをインプットして、自分のフィルターを通して、オリジナルなものをアウトプットする。それがモノを創る仕事の醍醐味だと思う。

僕はそれを言い訳に、それらの好きなことを好きなだけする。時間とお財布が許す限り。働いていた頃は、まぁ全然満足にではないけど多少の経済力はあった。だから、興味ある本やDVDやCDをある程度は自由に買える。しかしそれらを楽しむ時間はない。だから、いつか読もう、観よう、聴こう、と思って購入していたものの、消化できていなかったものがたくさんある。
無職の今では、経済力はないけど、それらを消化していく時間はたっぷりある(早く働けよ......)。

では、最近のインプット(自分的に何かを得れたもの全てが対照)

【本(書籍、雑誌、マンガ)】
  • 『被差別部落の青春』
  • 『スプリガン』単行本
  • 『7日間で基礎から学びなおすカリスマ先生の世界史』
  • 『ビッグイシュー』57、58号
  • 『web creators』11月号
  • 『BUZZ』2006年サマー・ロック・フェス永久保存版メモリアル特集号
  • 『STUDIO VOICE』10月号
  • 『ジェノサイドの丘』上下巻
  • 『美しい国へ』
  • 『憲法九条を世界遺産に』

『被差別部落の青春』は、以前勤めていた会社で携わった小さい雑誌がきっかけで、部落問題に興味があったから買ってみた。あまり積極的には近づき難い問題だし、普段生活する中でそれらに関する問題を目にしないのなら、現代社会には部落差別なんてないのかも知れないと思う部分もあった。
小さな頃から「差別したらアカン」と教えられてきたし、自分でも誰かを差別する気になったことがなかったので、自分の正義みたいなものを漠然と信じてきた。
しかし、僕は実は、差別をうけている人たちとはどんな人たちなのか、なぜその人たちは差別をうけるのかを正確には知らなかった(学校で詳しく教えてもらった記憶もないが)。
で、そういった問題について取り扱った雑誌の仕事に携わったとき、ふと、そんな何も知らんヤツの正義がホンマに正しいんか? と自分で疑問に思った。
だから、読んでみてスッキリした。読み始めたのとほぼ同時期に、偶然、大阪市と同和関連団体との事件がニュースで大きく取り扱われていたのも、いいタイミングだった。
そう、悪いヤツはいる。しかし、それはどこで育ったかの問題ではない。そいつ個人の問題だ。
いまならハッキリ言えるね。生まれたところや、肌の色や、身体的な特徴で、その人の人格を否定するヤツはクソだ。"生まれたところや 皮膚や目の色で いったい このぼくの何がわかるというのだろう"とブルーハーツも言ってますよ。いや~、マーシー良いこと言うねぇ~。

『スプリガン』はさ、半身浴をする際にボロボロになってもいい読み物としてチョイスしたんだけど、久しぶりに読むとこれがまた超おもしろくてさー。もう15年近く前の作品やねんなー。

『7日間で基礎から学びなおすカリスマ先生の世界史』は、まぁ、俺は世界のこと知らんなぁ、と思ったから読んでみました。まだ途中だけど。

『ジェノサイドの丘』は、購入してからだいぶ経つ。ちょいと難しいんだ、内容が。アフリカの政情に関してあまり知識がないし、言葉も少し難しい。
だけど、実際に起きた事件がもとになってるし、知らなきゃいけないことだと思うから、いつか、最近DVDでリリースされた同事件を題材にした映画『ホテル・ルワンダ』で映像として予習してから、勢いをつけて一気に読みたいと思う。

『美しい国へ』は、まだまだ読み始めたとこ。新しく我が国のリーダーになった安倍晋三さんがどんなことを考えている人なのか知りたかったので、これからじっくり読んでみようと思う。

『憲法九条を世界遺産に』は、まだ読んでいない。『美しい国へ』を読んでからにしようと思っている。安倍さんは憲法九条改正を、自身の活動の核にしようとしているみたいだから。
この本は、爆笑問題の太田光と中沢新一という人の対談をもとにしたもの。もうタイトルからしておもしろそうじゃん。太田らしい。タイトルの言葉が超理想論なんてことは太田もわかってるし、僕らもわかってる。ただ民意の届かない政府へ、もう一度慎重に問題を熟考させるための一声になるかもしれない。民衆は理想を語るべきなのかも知れない。

いっけねー、これで他のインプットも書いていくと超長くなるや。それでは、あとは次回に持ち越しましょねー。

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