MIXTAPE GENERATION: 2008年4月アーカイブ

2008年4月アーカイブ

April 28, 2008 04:59 PM

うまい料理を作る

日曜日、今シーズン初めてガンバの応援へ敵地神戸まで。
結果、格下であるヴィッセル神戸相手に負けてしまったのだが、久しぶりに劣勢のゲームを見るドキドキ感が新鮮でおもしろかった。敵ながら大久保も良い仕事してたよ。

しかし、ヴィッセル神戸のホームスタジアムである『ホームズスタジアム神戸』はなかなかのものだった。やっぱりサッカー専用グラウンドは良いね。陸上競技用トラックがあるスタジアムとは迫力が全く違うわ。
早くガンバのホームスタジアム建設の署名に参加しないと。

ホームズスタジアム神戸は、大阪方面からはハーバーランドを少し西に向かったところにある和田岬という場所にある。周りは港だったり工場だったりして、日曜の夕方には人気のない街に変わる。
そこに以前勤めていた会社の先輩の実家であるお好み焼屋があるので、友人とそこで晩飯を食うことにした。そのお店はテレビや雑誌にもよく出てるらしい。帰ってきてからネットで検索してみると、グルメブロガーたちの間でも口コミで評判が広がっているみたいだ。

先輩に電話して店までの道を聞きながらなんとか店にたどり着くと、店の前には先輩のお母さんらしきおばちゃんが立ってた。先輩がお母さんに「今から後輩が行くから」って電話してくれてたみたいだ。 だから先輩のお母さんは僕たちが息子の後輩であることがすぐに分かり、「ラグビーやってる子か?」「息子に何がお勧めって聞いてきたん?」「サッカー観てみてきたんか?」などいろいろ話をしかけてくれながら、そば飯と牛スジ入りモダン焼きを作ってくれた。

このお店の特筆すべき点は、薪で焼いているということ。以前から先輩からそのことを聞いていたが、料理をしない僕にはいまいちそれによる効果が分からなかった。
実際は目の前で焼いてもらい、食べるといろいろ『なるほど』があった。焼き上がりが異常に早い。中ふっくら、外は香ばしく......って、僕の舌と文才じゃその魅力を最大限に表現すんのは無理だわ......

と言うより~、と言うよりさ~、ぶっちゃけさ、俺は味音痴だからあんまり料理のウンチクは語れないよ~。「○○が濃厚で......」「火力が高いことによって......」みたいなさ~。
でも「うまい!」と思ったんだ。
じゃあさ、何が僕にとって「うまいな~!」なのかって言うとさ、それは気持ちや空気なんよな。
例えばそれは、食べているシチュエーションだったり、一緒に食べてくれる人だったり、料理を作ってくれる人だったり、そこで生まれるコミュニケーションだったりが僕にとっては重要な食材なんよな。要は舌ではなく心が「うまい」と感じているわけですよ。非常にくっさい言葉ですが、これはマジで。
まぁ分かりやすい例で言うと、なんの工夫もないカレーや焼きそばでもキャンプなんかでみんなで食べると超うまく感じんじゃん?それやん、それ。

例えば今回のお好み焼きの件で言うと、先輩のお母さんとの会話。息子の話、サッカーの話、薪で作るお好み焼きの話など、初めて会う僕たちにいろいろ話しかけてくれた。
いいね、コミュニケーションのあるお店は。僕の場合そういう意味では、吉野家だってマクドナルドだって気持ちよく食事できる可能性も十分あり、確かにその都度「うまい」度も違う。本当に普段からそう感じることはある。そりゃ元気に「いらっしゃいませ~!」と言われた後の方がうまくね?それがファーストフードかどうかなんて、グルメ論が通用しない僕にはあまり関係ない。僕は舌でなく心でしか味わえんのです。

あとさ、今回「うまい」と思ったことがもう一つ。それはご馳走になったことです。
これはね、単純にタダで飯を食えたってことを喜んでんじゃないよ。さすがにこんな歳になりゃお好み焼きぐらい自分の金で食えるさ。逆にお代を払わないと気を遣うし、次回も来にくいもん。
だけどさ、やっぱり気持ちが嬉しいわけですよ。非常に勉強になるわけですよ。

「今回はええから、また来てな」

だってさ。なんて素晴らしい気持ちなんだよ。それが「また会えるよな?」的な気持ちなのか「いつも息子がお世話になってます」的な気持ちなのかは僕にはわからないけど、どちらも素晴らしい気持ちじゃん?もし言葉の通り「また会えるよな?」的な気持ちだったとしたら、それは無条件に信頼をくれたってことでしょ?僕らがまた来るかどうかの可能性とは関係なく、まず無条件に『気持ち』をくれたわけですよ。
別に今回のような状況が全くあり得ないことだとは思わないけど、それが資本主義社会や僕が徐々に忘れてってることなんじゃないかって再認識したというか。

特にそれは自分の仕事において。
僕の仕事は、Webというメディアを通してエンドユーザーとコミュニケートする、またはユーザー間のコミュニケーションが円滑に行われるような仕組みを作ることだ。表情や会話などのリアルタイムな気持ちのやりとりは、現実の人対人の対話よりWebは圧倒的には劣ると思う。
逆を言えば、簡単かつかなり精度の高い嘘もつける。実際、クライアントの予算や納期やイメージ戦略なんかを加味すると、僕たち作り手だって当たり前のように嘘をつくし加担する。

気持ち?そんなのきれいごと?いや、そうじゃない。それこそ大事なんだ。
きっとクライアントの諸事情や怠慢な気持ち、所謂「臭み」や「苦み」や「毒」を、嘘をたっぷり振りかけてごまかしてたって、そんな料理はすぐに誰も食べてくれなくなんだよ。そんな料理ばかり出してごまかしごまかしで経営を続けている店なんて、いくら時代のニーズが高かろうがすぐに淘汰されんだ。

今、僕は人生の岐路に立たされている。このタイミングですごく大事なことを思い出させて頂きました。ご馳走さまでした。

※お店の詳細はこちらのサイト(http://corochan.exblog.jp/3924083/)では詳しく書いておられるので、興味のある方はどうぞ。僕が勝手に無責任に宣伝しまくるのも迷惑になるかもしれないんでね。

April 25, 2008 02:13 PM

チョコレイト、ディスコ!

Perfumeの『GAME』。

こりゃJ-Popのネクストレベルだよ。

"ポリリズム"を聴くたびにUnderworldの"Two Months Off"を思い出すんだけど、ネットで"ポリリズム Two Months Off"って検索してみると、やっぱり同じように書いている人がたくさんいた。パクリにせよオマージュにせよサンプリングにせよ、Perfumeは中田ヤスタカ氏によってかなりコンセプチュアルかつ確信的にデザインされた逸品だと思う。またPerfumeもコンセプトにマッチしたマテリアルでありメディアなんだろうな。

僕はこうしたミラクルな瞬間に胸キュンする。そこにはJ-Popだのインディーズだのパンクだのテクノだのは関係ない。逆にJ-Popだからこそ裏にあると推測されるコンセプトに胸キュンすんだよ。BeatCrusadersのパンク論に近いかな。たぶんこれは僕のデザイナーとしての気質だと思うな。

今日は短めで以上です。
大阪事務所での仕事も大詰めで、ポツポツ時間が空くんですよね。
本当ならこれくらいの文章で、コンスタントに更新したいんだけどなー。

April 19, 2008 02:34 AM

蜂の巣みたいな東京

ちょうど一週間前、副社長から言われました。

「大阪のスタッフは東京へ来てください」

と。
一瞬、「えっ」と思ったけど、瞬時にその意味を悟りました。
大阪事務所は4月末を持ってクローズしますので、一週間の猶予の間に辞令をのむか考えておいてほしいとのことです。
それだけの猶予期間でいったいどれだけの人間が生活の拠点を移す判断ができるのでしょうか。だってな~んにも準備してませんよ。

僕がすぐにその状況を理解できたのは、ある程度会社の状況を知っていたからです。キャッシュフローの問題です。すなわちこの辞令はスタッフをふるいにかけるものです。異動命令という正攻法の手段で。
僕の勤める会社は、大阪が制作、東京が営業・ディレクションという形態で仕事をしていて、割合では制作チームである大阪スタッフが7割くらいを占めています。そりゃコストを削るなら大阪スタッフだ。

ただ解雇ではなく異動命令だったことから、制作スタッフが要らないわけじゃないということがわかる。「東京だろうがどこだろうが行ってやろうやん」っていう何人かなら継続して働いてもらえますってこと。そもそも大阪の制作スタッフ全員に来られたら、このドラスティックな大英断の意味がない。キャッシュがまわってなくてこうなったんだから。
しかし、今までのうちの制作のノウハウや案件の詳細を知っているスタッフは何人か欲しい。僕自身、この会社ではみんなと一緒に他社ではそうそうない数々のノウハウを貯めてきた自負がある。それを捨てるのはあまりにもったいない。
また制作スタッフを切った分、内製でこなしてきた仕事を単純に外注に回せばいいって話ではないのは明らかだ。僕らしかできないことがたくさんある。

さてどうする?何も知らなかったみんなにとっちゃかなり急な話だ。生活もある。会社への不信感もかなりのものだ。怒りもこみあげてくる。
こんなとき、自分の夢や目標、またはそれをブレイクダウンすることで導きだされるキャリアパスを見つめ直して、次にすべきことを冷静に判断できるだろうか。
やっぱりそれは難しいよな。特に年齢や経験が若ければ。

僕だって一週間いろいろなことを考えて今日答えを出した。

会社を辞めます。
だけど3ヶ月間は東京で働きます。

ちょっとややこしい状況ですね。
もうちょっと細かく書くと、制作スタッフを切ったこの会社は、これからしばらく体制が整うまでは、ほとんどの案件を外注で処理して自社でのクリエイションは行えない状況になる。それは今の自分を成長させるにはそぐわない場所と僕は判断して、会社を辞めることにした。

ただ、東京に来きてくれないか、と僕を求めてくれている人たちがいる。
そして、こんな状況になったのは僕たちの力が足りなかったことも関係ないとは言えない。「船が傾きました」「あ、じゃあ僕は救命ボートであっちに行きます」とは、なぜか後ろめたさが残って言いづらい。
そして最大の理由は、この事態を経験値として得ておきたかった。会社の大ピンチ。東京で暮らす、働く。なかなか体験できないことじゃないですか。
一週間散々悩んで、その間に金銭的に考慮すべき点も全てクリアーになって、自分がフラットになったとき、やっと判断できました。

すぐに辞めるか、3ヶ月は東京に行ってみるか。さて、どっちが得難いものなのか?

僕はね。このまま辞めて、しばらく休憩して、また就職ってのも全然ありなんです。充実させる自信もある。溜まりに溜まってる本も読めるし、DVDも観れる。勉強もたっぷりできて、作品も作れる。
だけどさ、それって東京でやることやって、ついでにいろいろ初体験してきてからでもできんじゃね?って思ってね。
やっぱりさ、今回の会社の判断に対するネガティブな感情もすっごく小さいけどあったし、東京へ行くのも面倒だしなぁって思ったんだけど、こんなときはちょっと嫌だと思ってる方、避けたいなぁって思ってる方に向かう方が、あとあと後悔しなくて済むことが僕の経験では多い。自分の逃げ癖、精神的な弱さを嫌というほど知ってるからだ。
自分で思ってる限界は、たぶん限界じゃない。こんなとき、誰かの起こした波にそのまま乗っかってって、自分の思ってたより先へ行くんだ。

とかなんとか書いたけど、たった3ヶ月なんよな。だから最後はノリで「行きます」なんて言えたんだと思うわ。
3ヶ月はちょうどいいよ~。あんなとこやこんなとこ行って、あの人やアイツに会って、これだけで勝算ありだな。

で、7月末に退社、そしてFUJI ROCK!で、無職の俺はしばらく休憩。最高の夏じゃんか。俺の2008年、いい感じに出来そう。いや、するんだ。

そうそう、今年は苗場に友達が何人か来る!超嬉しい。僕、ずっと書いてんもんな。FUJIで、苗場で会おうって。あの空気を共有できるのが本当に嬉しい。みんな楽しもうや~。

April 14, 2008 01:04 AM

今来るか~

あぁ、このときが来た。
どんな形かはわかんないけど、そのときは近いと思っていた。
形はどうであれ、とにかく決断しなきゃいけないときが来ちゃったよ。「今来るか~!?」というか「なんてタイミング......」と思うことがたくさんある。

  • 先週東京という街を見てきたとこ
  • パソコンという大きい買い物をしたとこ
  • 再度自分の目標というものを考えていたとこ

まぁなんとなく将来を考えてたが故の行動なんだが、それを実行したタイミングと決断のタイミングのなんとも微妙なこと。

夢、お金、友情、恩、休息。判断材料としてのプライオリティの設定が難しすぎる。
ベストな道とはなんぞや?時間の使い方をどうする?半年後には30歳だ。

最近さ、僕の好きな人たちが、新たな動きを見せている。僕より年配の方も多いし、守るべきものを持つ人もいる。
夢のために動くのか、好きな人たちのために動くのか、安定を求めて動くのか、それぞれ様々なものを求めて新天地を目指しています。そのどれも間違ってないと思いますよ。後悔だけしなけりゃいいんです。

僕は他の誰より言い訳できない状況だ。仕事こそ一般的な職業の人に比べると比較的過酷だろうとは思うけど、僕は抱えているものが少ない。
休憩は全然ありだけど、これでコースから外れてしまうことだけはすんな。
よく考えろ。焦るな。焦れ。焦るな。
どうせ変な生き方してきてしまったんやから。

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