MIXTAPE GENERATION: 2008年10月アーカイブ

2008年10月アーカイブ

October 30, 2008 03:51 PM

足るを知る

皆さんもご存知の通り、サブプライムローン問題やリーマン・ブラザーズ破綻などの影響による、アメリカの金融危機が騒がれております。僕みたいに、それらの詳細を理解してなくて、また実際に自分の生活にはほぼ影響を感じない人でも、(見せかけの)経済大国アメリカがこれほど狼狽えている姿はそうそう見たことがなく、今がどれほどの事態なのかは多少感じることができると思います。

マイケル・ムーアが最新作『シッコ』で取り上げている悲惨な医療危機や、貧困層の若者を使った「民営化された戦争」など、僕も含め多くの日本人が大好きなアメリカの実情は悲惨なものなようです。
アメリカの市場原理主義の終焉かと思われる今、実際の生活への影響をまだあまり実感できない僕みたいな人でも、日本の近い将来への不安は募る一方です。こりゃマジで人ごとではないなと。

僕は何をすればいいのか?
近頃のいろいろな金融・経済に関わる事件で、わかったことや感じたこと。

  • 市場原理主義は結局うまくいかないということ
  • ドルが信用できないこと
  • この国の政府が頼りないこと
  • お金持ちたちはやっぱりお金が一番大切だということ
  • 自分の身の丈以上のお金を扱う恐さ=マネーゲームの恐さ

それらを考えると、今現在の僕の漠然とした目標としては、地域(地元)でお金を回す仕組みを考えることです。
開放経済や規制緩和などによるグロバリゼーションが席巻し、世界には「格差」というゴツゴツとした岩肌がそこら中に露呈しました。高い高い山の頂上か、深い深い谷の底にしか人影が見えなくなってしまった。人が消えた土地はやがて荒果て、花や草も咲かなくなるでしょう。
だから、僕らは周りの人と手を取り合って、谷の底からでも信頼できる地域社会を作らないとダメだと思うのです。高い山の上から命令されたり、知らぬ間に搾取されるなんてFuck Off。

そんなことで最近、地域でお金が回る仕組みとはどんなものなのか?どういうことなのか?を考えるようになりました。 ものすごくシンプルな例を挙げれば、

  • 地元で買い物をする(なるべくスーパーではなく八百屋さんとか魚屋さんとか)
  • メガバンクではなく地域の信用金庫を利用する
  • 地産地消(地域で生産された農産物や水産物をその地域で消費すること)を心がける

などです。実にシンプルです。

だけど、インターネットによって隅々までグロバリゼーションの波が行き届いたこの世の中、この大変便利な消費生活を捨てるのはなかなか難しいものです。

  • 本やDVDやシャンプーだって、安く買えて、送料無料で早く届く(プライム会員の場合)、アマゾンは超便利
  • 全国にチェーン展開してる飲食店も大好き
  • 大手メガバンクのネットバック機能も超便利

もう市場主義経済の恩恵を受けまくりです。僕なんて地元にはお金をほとんど落としていない。

しかし、そういった一見便利な消費活動とは一体どういうことなのか?難しいけどちゃんと考えないといけません。

  • 僕がアマゾンや他のショッピングサイトから物を買うほど、お金は外(または中央)に流れ、また輸送距離分の二酸化炭素を排出することになる(フードマイレージの問題と同じですね)
  • 大型スーパーは、地元の店を閉店に追いやり地域を衰退させると、何事もなかったかのように、また次の場所を求めて去っていく
  • 地域の信用金庫にお金が集まらないと、地元のお店が融資を受けることができない

そうやって、僕らの日々の消費活動は社会にも地元にも影響しています。
だから、もし政治や経済の知識や興味がなくても、頭を使った消費活動をするというだけで社会活動になっちゃいます。そう考えると、なんだか考えることが楽しくなってこねぇ?

僕としては、なんとかテクノロジーを排除することなく、うまく地域でお金が回るような仕組みが作れないかを考えることが課題です。大きな大きなデザイン。

しかし難しいわ......。敵は、煩悩。
合い言葉は「足るを知る」。

October 29, 2008 05:30 PM

リズムと叙情性

先週の土曜、フットサルをしました。
昔勤めていた会社の人に誘われて、以前はちょくちょく参加させてもらってたんだけど、一つ前の会社ではあまり休みもなくてほぼ参加できてなかったので、すごく久しぶりに参加してきました。

いや~楽しい!サッカー超おもしろい。

僕はスポーツの中で観るのもプレイするのも含めて好きなスポーツと言えば、野球とサッカーとバスケです(今回は球技限定)。
野球なんて間違いなく日本じゃ一番市民権を得ているスポーツですし、サッカーやバスケに関してもルールがわからない人はいないくらい定着したスポーツだと思います。

ときどき、野球やサッカーの魅力を語るのに、「最後まで何があるかわからないのが野球だ!」(同様に「最後まで......サッカーだ!」)とか言う人がいますが、そんなのはほとんどのスポーツに共通する魅力であって、そのスポーツ特有の魅力でもなんでもありません。

しかし実際には、それぞれの競技にはそれぞれの魅力(人によって違うけど)があります。
僕的な野球の魅力は、スーパーヒーローの存在です。団体対団体の戦いなのに、一人の強打者が毎打席ホームランを打ったり、エースがノーヒットノーランをすれば、それで試合が決まったりします。もちろん他のチームスポーツにもスーパースターは存在しますが、野球ほど一人の力が勝敗に影響するチームスポーツは少ないと思う。だからこそ、チームスポーツであるにも関わらず一対一の戦いにもすごく魅力がある。

サッカーの魅力は、まさにチームプレイだと思います。チームで同じイメージを共有し続けないと勝つことができない。全員がいくつも先のプレーを一瞬でイメージし、走り、またイメージを更新して、また走る。野球のように攻守の順番があるわけではないので、常にイメージを描き、状況に応じて更新しながら走り続ける。そうしたスピードとイマジネーションの中で、トランス状態に陥る。バイオリズムとテンションとイメージが最高の高さで交じり合ったとき、観客もプレイヤー自身も想像がつかないようなスーパープレイが生まれる。

なんか、そう考えると日本人にはそういったスポーツより野球の方が向いている気がします。リズム重視の欧米・アフリカ人と、叙情性を好む日本人。ただの推測だけど、こう考えるとおもしろい。

フットサルの帰りに、駅の近くでお好み焼きを食べました。客のオッサンに水をついでもらったり、店のオバちゃんがサービスで柿を出してくれたり、その代わりに、オバちゃんが昔エステティシャンだった話を聞かされたり、地元のお店らしい緩い雰囲気で楽しかったです。

ほら、ここにもバスケ好き(!?)のオバちゃん。やっぱ流川だよね~。
野球中継(巨人対中日)を観て、落合が嫌いという理由で必死に巨人を応援してました

October 25, 2008 02:37 AM

いいねいいね

昨日、高校時代のサッカー部の友人宅にお邪魔してきました。友人は昨年結婚し、尼崎市内の新築マンションに住んでおります。ちなみに奥さんと僕は中学生の頃からの同級生でもあります。今、お腹にベイビーがスタンバッており、妊娠8ヶ月。
特に心配することもない二人でしたが、実際に新婚生活が順調なようで良かったです。

彼らの新居でひとつ嬉しい発見をしました。僕が、二人が結婚したときにデザインしてプレゼントしたポスターが飾ってあったことです。

ここしばらく、仕事のせいもあってか、自分のデザインしたものに対してリアクションやフィードバックがあまり得れないことに慣れてしまってました(中小レベルのWeb制作現場の悪い傾向です)。自分のデザインしたものがどう受け取られ、どう使われていくかを考えないようになっていた。そんなだから、「なぜ、俺はこんな仕事をしているのか?」と、自分を見失ってしまうことも多々ありました。

で、友人の家に飾られていたそのポスターを見て思い出した。デザインする意味を。
嬉しかったなぁ。自分のデザインしたものが、ちゃんと喜んでもらえてるのを実感できることは本当に少ない(もちろん自分の力量不足もあります!)。
ポスターはリビングのよく見えるところにちゃんと飾っててくれた。結婚して新居で暮らし始めてから、ずっとそこに飾ってあるんだと教えてくれた。彼らの新しい人生のスタートラインに一緒に立ててたということだ。 いいねいいね。

さて、休憩もしたし、そろそろまたデザインの道に戻りますか。周りの子はずっと先まで行っちゃってる。
焦らずリハビリして(焦れよ!)、なんとか追いつこうと思います。

October 23, 2008 04:54 PM

Beautiful Songs

毎日毎日、衆議院の解散総選挙が騒がれていますね。連日「麻生内閣の支持率は○○%で......」とか言ってますが、あの数字はどっからとってきたんでしょう?世論って何?具体的に誰の意見なの?僕の意見は?あなたの意見は?
国はろくに情報公開しないし、マスメディアは頼りなく信用できないし、だから世論も育たないし、そもそも僕ら国民もさほど興味ないのかも。

先日、毎日放送で深夜に『映像'08「なぜ警告を続けるのか 京大原子炉実験所・"異端"の研究者たち」』という番組があった。その翌日、読売新聞に「原発計画推進に追い風」みたいなことが載っていた。

これってなかなか珍しいんじゃない?原発に関する報道は本当に少ないと思う(最近、核廃棄物の地層処分のCMをよく見ますけどね......)。僕みたいに世の中にさほど関心なく生きてると、原発に関する話はほとんど耳に入ってこない。入ってくるのは「今流行の○○特集!」「××と△△が不倫デート!」。アホか。
「そりゃ報道するほど何も進展もないし関心もないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれない。それは違います。僕は体感した。
以前、青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設のことを書いたとき、当ブログ史上最も多くアクセスがありました。備忘までにまとめて書いたものだったので、多少申し訳なさを感じるくらい。 どんなキーワードでその記事にアクセスされたのかを解析すると、「六ヶ所」「再処理」「核燃料再処理施設」「トイレのないマンション」など。あんな精度の記事にもこれだけアクセスがあるということは、賛成・反対を別にして、それくらい関心のある問題だというのと同時に、情報がいかに不足しているかということでもあります。 だから、とにかく情報を公開してほしい(もちろん受け身だけじゃダメ)。報道してほしい。それを受け取ってほしい。で、考えて、意見を言ってほしい。国の言うことには見え透いたプロパガンダもあるし、盲目的に反対している側の情報もあるでしょう。だけど判断するのは国民一人一人。

で、昨日、原発に関して最新ニュースが入ってきて、僕にとっては嫌なニュースだった。また原発が一個できるっぽい。こんなニュース
いくつか他の記事も読んだけど、山口県は、中国電力からの上関町で計画する原子力発電所の建設用地を造成するための申請に対し、法的な問題があるかどうかの審査をしただけのように思える。26年もの間その是非を検討し、その間に町民を賛成派と反対派に分断してしまった問題なのに。
「原発推進が国策だから」。じゃあ県の仕事なんなのか?この国の政治はトップダウンなのか?民主主義はただの多数決なのか?少数派の思いの量や質は考慮されないのか?......わからん、それが民主主義なのかも。

僕は原発の何に引っかかってるのか?
今いろいろな議論がありますね。

  • 諸外国からかけられる核武装準備疑惑
  • 二酸化炭素排出削減の疑問
  • 各オルタナティブ・エネルギーの実用性

どれに対しても、どっち側からも「バカ言ってんじゃないよ!」って意見が飛んでくる。正直、僕みたいな一般人は政治や経済や科学の専門家じゃないから、判断できないことがたくさんある。

だけど、そんな僕でもこれだけはダメなんじゃないかと思うことがあって、それは放射性廃棄物の処理問題です。前に原発に関する記事を書いてから、意見や情報を頂いたり、少しはいろんなサイトや本を読んだけど、この問題だけはまだハッキリ解決できてなく、できそうな気配もありません。
高速増殖炉やプルサーマル計画が動きだすと全て解決できるのかなぁ。地層処分によって、人間の手に余るような恐ろしい重荷を何万年も未来まで背負わせていいのかなぁ。僕だったら先祖たちを呪うね、きっと。
そうだ、そこだな、たぶん。何万年も未来まで重荷を背負わせなきゃいけないくらい手に余るものを使ってまで、今の贅沢を続けなきゃならんのかということ。

とか書いている今だって僕は電気を使ってる。
賛成派の頭のいい人。未来に重荷を背負わせることなく現代人のShitを処理できるトイレは作れないだろうか?
反対派の頭のいい人。一体どんなレベルの生活だったら、原発に頼らなくていいんだろう?わかりやすくモデルを提示してくれないかな?

そんなのを踏まえて、「原発賛成!」「原発反対!」って意見が飛び交うような状況になればいいのに。
ゴールデンでそんな番組があったらなぁ。

さて、こんなときは美しいうたを聴いて、心を静めましょう。マイ・フェイバリット・ビーティフルソング、ベスト3です。

グッドバイ / Toe──昨年のフジのホワイトステージ。あのとき、ほんとに空は白かった
Falling / Buddhistson──目を閉じると、瞼の裏に星空が広がるよ。いやいやマジで
Glosoli / Sigur Ros──ただただ美しい。例えるならエンヤ meets ロック

October 22, 2008 10:20 AM

じいちゃん

『国のない男』 著者:カート・ヴォネガット

少し前に読書感想文を書いた『猫のゆりかご』のカート・ヴォネガットの遺作となったエッセイ集『国のない男』です。

いくら彼が偉大な作家と言っても、その存在を亡くなってから知った僕のようなヴォネガット初心者が、小説ではなくエッセイを読んで、彼の空気をうまくつかみ取れるかが心配だったんだけど、実際読んでみると、彼のSF小説を読んでるのとさほど変りなく彼の言葉に没頭できました(ただアメリカ人のジョークはよくわからん......)。

まだ『猫のゆりかご』しか読んだことがなくても、あ、これヴォネガットっぽいなぁって思うところがいくつもありました。というかエッセイなんだから、そこにヴォネガット本人を感じることができるのは当たり前の話で、逆に、彼の作品には驚くほど彼の人間性がよく滲み出ていたんだということに気づきました。
アメリカ批判、現代文明への警鐘、人間主義、ユーモア好き、音楽への愛......。

このじいちゃん、すごく魅力的な人だったんだなぁ。

October 21, 2008 10:37 AM

生きーる!

『貧乏人の逆襲!タダで生きる方法』 著者:松本哉

少し前に、『雨宮処凛の闘争ダイアリー』の感想を書きました。あの本は、プレカリアート(非正規雇用者とかニートなど)の生きる権利を奪還するための本でした。簡単に言うと労働環境の整備を訴えるものだと言えます。あくまで、雇い主がいて、その下で働いてお金をもらうことを前提として生きていこうとしている人の話です。

この本は違います。いかに政府や大企業の思惑の外で勝手に生きていくかを書いたものです。法整備やセーフティネットを訴えるものではない。
「衣食住をいかにお金をかけずにカバーするか」
こうやって書くと、巷に溢れるただのケチケチ節約本みたいで、さもしみったれた内容かと思いがちですが、この本を読んでいると、

  • 実は使わなくていいお金ってたくさんあるんじゃない?
  • あれ、これって誰かの思惑に乗っけられてるんじゃね?
  • ホンマや!これって俺たちの権利でしょ!

ってことに気づく。お金の使い方を考え、行使すべき権利を掲げないとって思い始める。そうなると社会と自分との接点を見いだせ、頭を使った消費生活(節約)が楽しくなってきます。それが社会活動になるんだから。

衣食住の節約術なんてのは序の口で、その後は、地域との関わり方、政治への参加(デモ、立候補!)と繋がっていきます。
僕みたいにこんな歳になっても、政治なんて興味ねーし重いよって人はたくさんいるけど、この本で紹介されている著者の松本哉さんの活動はめちゃめちゃおもしろくて、自然と興味をひき付けられます。
大人数のデモを申請しておきながら、わざとすっぽかして警察を激怒させたり、区議会議員に立候補して選挙カーを使った爆音デモ(一応選挙運動)を繰り広げたり。センスがあるね。要は、基本的な思想としては右とか左とかリベラルではなく「勝手に生きさせろ」ってことだから。

ただ、右の人も左の人もアナーキーな人も、思想自体はさておき表現が非常にラジカルなのが僕的には気になる。大勢の心を射抜くには、言葉の矢先を鋭くしないといけないのかも知れないけど、あまりに無差別だと誰もそこに近づきたがらない。怖がらせるだけだと思う。
この本の場合だと、著者たちから見た資本主義社会に乗せられている人(一般消費者)全てを無条件に標的にしているように見える表現がある。なんかこう、初めて会っていきなりどつかれるみたいな、「なんやねん、おまえ!」的な気持ちになる人もいると思うな。
まぁそれも覚悟の上の表現なのかもねぇ。どんなメッセージを届けたいのか?どれくらいの範囲に届けたいのか?じゃあどう表現するのか?デザインの難しいところです......。

まぁ、何はともあれ、結局は最後まで楽しく読める「勝手に生きていく」ために非常に実用的な本でした。

October 19, 2008 08:34 PM

ニートミーティング2008

先日、昔勤めていた会社の同僚たちとお茶しました。僕以外の二人は性格こそ違えど、どちらも表現者としての熱さや欲望を持っている。本能からそれを必要としてる感じ。まぁ言わばアーティストなんよ。

そんな二人や、僕の周りのアーティスティックな人たちと話していると、よく自分のことが見えてくる。冷静になれる。
その二人とも話していたんだけど、アートとされるもの、例えば絵でも写真でも壷でも、それは「本能から染み出たもの」であるべきなんじゃないかということ。絶対にアートとはそういうもの!ってことじゃないけどね。

僕はそういうタイプではない。本能をぶちまけるのが得意ではない。僕の場合、何事もロジカルに考え、整理したがり、意図や目的を知ろうとする。だからアートよりデザインを選んだんだと思う(後々考えればだけどね)。

これもそのとき話していたんだけど、「『役割』ってあるよな」って。例えばWebデザインの基本的な役割は、クライアントの要望や意図や情報を、届けたいユーザーへ届くように整理・再構築して届ける、ってことだと思う。

言わばデザインってのは、Aの言葉をBにわかるように通訳したり、CからDに行く道筋を立てたり、EがFになれるような仕組みを作る作業だと思います。要はデザインとは「問題解決」です。Webもグラフィックもファッションもランドスケープも、ほとんどのデザインはそれらに当てはまると思います。
「デザイン」という言葉は、一般の人が思うより広義なもので、僕自身それに気づきだしてからは、どんどんやりたいことややるべきことが、よく見えてきた気がしています。

そう考えると、例えばある孤島に飢餓に苦しむ人がいたら、飢えから救おうと単純に魚を穫ってあげるのではなく、魚の釣り方を教えてあげることがデザインなんだと思います。根本から解決する。それは必然的に長期的で持続性のあるものを作ることにつながります。

そんな意味では、ぼくはまだまだデザインの本質に関われていません。
デザインはすごく難しい。

blog20081019_01.jpg
コトニスト Kass1さんです。いつだって本能垂れ流しです。え、コトニスト?コトニーをする人です。え、コトニー?「言葉を使ったオナニー」です。
こんなんさ。Throw Up -kass1 In Da House-
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カヒミ・カリィくらい声が小さいベビースター。東京で写真を撮ってます。
彼の写真はいいですよ。フォトギャラリー

October 17, 2008 09:15 PM

ホールデン!

『ライ麦畑でつかまえて』 著者:J・D・サリンジャー

ミヒャエル・エンデの『MOMO』やジャック・ケルアックの『ON THE ROAD』なんかに続く、"KOZZY、今さらながら読ませていただきます、名作"シリーズです。
今回はJ・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』。村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(2003年)とどっちを読もうか迷ったのですが、まずはなるべく原作に近い時代感を感じてみたかったので、1964年の野崎孝訳の方を読みました。

今回読むまで、若者のバイブル的な本というイメージが強くあり、ベタに、大人社会に対して疑問を抱く若者の葛藤みたいなもんを描いたものなのかなぁなんて想像していました。

ちょっと予想外でした。確かに大人社会に疑問を抱く若者の葛藤を描いたものではあったんだけど、この物語の主人公の葛藤は必ずしも多くの若者の間で共有されているものではないと思う。この主人公はちょっと屈折してる。そして、まぁ毒舌!笑うてまうくらい(原作はスラング満載なんだろうな)。
しかし、まぁ僕だって屈折してるって言われたことはあるし、よくよく考えるとこの屈折や不信感こそ若者特有のものなんだな。ただ、昔も今も多くの若者の共感を呼んでいるにしては、だいぶラジカルな文体だなぁと思っただけです。

実際、おもしろかったんですよ。主人公のある三日間の物語なんだけど、読んでて景色が鮮やかに思い描けるし、数々の登場人物は、良いやつも悪いやつもみんな魅力的だった。

村上春樹訳の方だと、また印象が違うんだろうな。是非そっちもすごく読んでみたいな。

October 16, 2008 09:25 PM

ボコノン教に入信しよう

『猫のゆりかご』 著者:カート・ヴォネガット

昨年他界した現代アメリカ文学を代表する作家の一人といわれる、カート・ヴォネガットの1963年の作品です。内容はSF、書かれたのも45年も前なのに、超スッキリ読めました。

SF小説なので、荒唐無稽とも思える設定や台詞やアイテムがいろいろ登場しますが、そのどれもが戦後の世界が抱える様々な葛藤のメタファーであると解釈すると、ストーリーから振り落とされることなく没頭して最後まで読めました。

僕は村上春樹の『海辺のカフカ』が好きなんですが、彼がヴォネガットの影響を受けているというのはよくわかる気がしました。

今作が僕の初ヴォネガットでしたが、こりゃいい出会いになりました。

October 15, 2008 03:57 PM

ジョシアナブーム

『やりすぎコージー』が衝撃のゴールデンタイム進出!しかも月9!
前身番組『やりにげコージー』時代から貫き通す、お笑い至上主義。
僕のお笑い好きの同志たちにもやりにげ時代からのファンは多い。そして良質な番組を計る上でひとつの指標となりつつある業界視聴率(同業者からの支持率)が高いというのも頷ける。小栗旬くんや僕の好きな関ジャニの横山とすばるも出演したことあんだから(ちなみに瑛太くんも番組観覧を熱望してるらしい)。あんなにエロくて、無名芸人が出てきて、メインキャストがふざけまくって好き放題の番組に。まずイケメン俳優やジャニーズ好きが好んで見る番組ではない。

昨今、視聴率だけが重視されるテレビ業界。毎日毎日クイズ番組がテレビ欄を乗っ取り、高学歴とおバカタレントが画面を埋めつくしてる。
お笑い番組はと言えば、ネタ番組が増えたとはいえ、モノマネやあるあるネタ中心のショートネタばかりを取り扱って、単発的な笑いを短時間に可能な限り詰め込める。
クイズやモノマネやあるあるネタの便利なところは、誰でもそこそこのクオリティが保てて、いつでも挿げ替えが可能、また半永久的にネタに困ることがないっつーこと。
まぁ高学歴タレントもおバカタレントもモノマネ芸人もあるあるネタ芸人も、その多くが近い将来に使い捨てられていくんだろう(もちろん生き残る才能もあるけどね)。そしてそんなタレントばかりを使って生命線をつなぐ番組はすぐに消えて、視聴者の記憶の片隅にも残らない。

僕は、良いコンテンツかどうかを判断するのにいくつかの基準を持っている。
お笑いに関して言うと、

  • 思い出し笑いできるか?
  • DVDやビデオでもう一度見たいと思うか?
  • 数年後でも笑えるか?

これに該当しない代表的なものは、時事性のあるネタをする芸人やそれらを取り扱う番組だ。その時代、その時期だからこそ笑えたネタ、その時代を知らない世代が見ると何のことだかわからないネタ、今どれだけそれに該当しない良質なネタやコントがあるだろう?
もちろんモノマネやあるあるネタも好きなんだけど、あれは「おもしろい」んじゃなくて「たのしい」なんだ。それは極めて持続性の低いものだ。

アートや音楽のシーンだと、表現者は良いものをクリエイトして、体験者はその対価を払うのが理想とする健全なシーンのあり方だと思う。お笑い番組で言うと、リリースされるDVDがちゃんと売れるようなクオリティの番組を作らないと、一瞬の視聴率だけを必死で追いかける番組が始まっては消えするサイクルが永遠に続くんだろうな。そしてそのサイクルの加速度は増していく。

あかん、最近の僕のテレビライフにおける不満が爆発してしまった......とにかく、僕はゴールデンタイムに乗り込んだ『やりすぎコージー』とテレビ東京に希望を託しておるのです。大手キー局でないテレ東ならではの「やったったらええねん感」を爆発させてほしい。スポンサーより表現者のクリエイティビティを重んじてきた姿勢を、ゴールデンタイムでも貫いてほしい。

月9が裏で熱い青春劇を繰り広げようものなら、白熱すること請け合いのロッシー(野性爆弾)のオリジナルゲームをぶつけてやればいい!
月9が裏でダラダラ愛を語ろうものなら、シベリア文太の超絶難解なトークをぶつけてやればいい!
月9が裏で甘く愛を囁こうものなら、スッチーのとびっきりの猥談をぶつけてやればいい!

なんていいつつ、月9、見るけどね。まぁ、金や恋愛至上主義に汚染されてるテレビ業界をぶっ壊してほしいってことですよ、『やりすぎコージー』にさ。

まぁ僕的な『やりすぎコージー』の見所はと言えば、今ちゃんと東野にいじられる大橋さんです......結局女子アナか~い!大橋さん、好きっす。でもマジで、MCや千原兄弟が大橋さんをめちゃくちゃいじるとこは超おもしろい。
テレ東のアナウンサーは(ってほとんど知らないけど)他のキー局の女子アナと違って、出しゃばらないとこが良い!私がいじられることで番組が面白くなるんだったら、どうぞいじってください!的な姿勢が素晴らしい。

そういう意味で、同局の『モヤモヤさま~ず2』の大江さんもグッジョブ連発です。髪型、かわいいです。大江さん、好きっす。

後半でのふざけっぷりがハンパないです

October 12, 2008 05:33 PM

Enjoy Money!

読書感想文です。

『雨宮処凛の闘争ダイアリー』 著者:雨宮処凛

少し前、昨今の雇用問題の渦中にいる当事者(非正規雇用者、ニート、ネット難民など)のメンタルに理解できない部分があると書いたけど、僕はまだまだいろいろ知らないことがあったみたいだ。
僕は人生において、常にお金がないと感じてきたし、会社も潰れたりするし、抜きん出た才能もない(かろうじて好きなことをして楽しく生きてはいるが)。
そんなふうに、自分は雇用問題の渦中にいる人たちに圧倒的に近い性質のキャラクターだと思っていたからこそ、その人たちの思考や感情に理解できない部分があることが気持ち悪かったし、それが何なのかを知りたかった。
そして、この『雨宮処凛の闘争ダイアリー』を読んでわかった。

この本はプレカリアートと呼ばれる、不安定な雇用・労働状況下の非正規雇用者および失業者たちの現実にスポットをあて、著者の雨宮処凛自身がその問題に体当たりで立ち向かっていく、正に「闘争ダイアリー」だ。
読んでわかった。僕の認識が甘かった。知識がなかった。そりゃ雇用問題の渦中にいる人に、理解できない思考や感情があるのは当然だ。

僕は、プレカリアートの生き方に対して否定的だったことはない。どっちかと言うと理解のある方だと思ってきた。 だけど、そういった人たちが、
「仕事がない」、
「金がなくて、やりたいことができない」、
「世の中が嫌になって......」、
なんて言うことに対しては、一転「知らんやん」的な態度をとってきた。「おまえ次第だろう」と。所謂「自己責任論者」だ。仕事なんていくらでもあるだろうし、頑張れば正規雇用者にもなれるだろうし、本気でやりたいことがあるなら死ぬ気で働くでしょって思ってきた。で、そうやって思ってるから鬱屈した気持ちを犯罪に向けるやつの思考なんてもちろん理解できなかった(もちろん絶対にダメなことです)。
政治や大人のせいにすんなよって思ってた。

しかし、実際のプレカリアートを取り巻く現実は違った。精神論じゃ解決できないものだった。
新自由主義経済、経済のグロバリゼーション、小泉政権下の構造改革、それらに伴う規制緩和など様々な要因のもと、プレカリアートは必然として生み出されたものだった。需要さえあった。
プレカリアートとさほど置かれている状況の違わない僕がメンタルをうまくシンクロできなかったこと、
プレカリアートとさほど置かれている状況の違わない僕が自己責任論者だったこと、
それは偶然僕がラインのギリギリ内側にいただけだったようです。「明日は我が身」だったようです。著者自身も本の中で述べているように、僕も優しくなかった。

いろいろプレカリアートのことを書きましたが、この本はそういった方だけに向けられた本ではないです。
正規雇用者も非正規雇用者も関係なく、
手に職がある人もない人も関係なく、
健常者も障害者も関係ない。
ただ「あれ?なんか生きづらいな、この世の中」とか「なんかそれっておかしない?」って日常的に感じてる人に、中指を立てて「Fuck!!」と言う勇気を与えてくれる本だと思います。

『おカネで世界を変える30の方法』
著者:田中優+A SEED JAPANエコ貯金プロジェクト

ミヒャエル・エンデの『MOMO』を読んでから、「時間」とともにすごく考えるようになったのが「お金」。
お金ってなんなのか?
豊かさ=お金、なのか?
なぜ格差が生まれるのか?
僕は日々なにかしらの消費活動していく中で、自分のおカネはどこから来てどこへ行くのかをあまり考えたことがなかった。自然資源をめぐる戦争、飢餓、環境問題、格差社会、全てお金が絡んでいるはずなのに、自分のお金がどう使われるのか、どう使っていくべきなのかを考えていなかった。

例えば、

  • 銀行に預けたお金が、最終的にアメリカの軍事費に使われている(例:30万預金しているとすれば1,000円がアメリカの軍事費になっている)
  • 銀行や郵便貯金のお金が、誰も(これから先も)必要としないダムを作る費用に使われている
  • 我々のお金をもとにした、途上国への政府開発援助(ODA)のお金が日本のゼネコンに流れる

などなど、不本意な使われ方をしていることはたくさんある。
多くの人は「そんなの、しかたねーじゃん」って思うかもしれない。
実際僕もそう思っていた。銀行の件で言うと、別に利子なんて考えたことはなく、ただ預金機能としてそうするしかないと思って銀行を利用していただけだ。

だけど、この本は、実はお金の使い方にもっとたくさんの選択肢があることを非常にわかりやすく教えてくれる。僕たち今を生きている人たちがもっと大きな展望を持ってお金を使えば、きっと世界は良くできる。こどもたちや人間以外の生物に悲しい思いをさせなくてすむ。そんな希望を持てる本です。

  • 使途を指定できる預金方法があるの?
  • オール電化住宅は本当にエコなの?
  • エコ家電に買い替えるお金を無利子で融資してくる?
  • なぜ100円ショップが成り立つの?
  • フェアトレードってなに?

そんな現代のお金にまつわる様々に疑問の答えや、それに取り組むための選択肢がたくさん載っています。

雨宮処凛さんも同じようなことを言っていたけど、目の前に飢えで苦しんでいる人がいたら誰だって助けるのに、例えばそれが遠い国や遠い未来で起こるとき、なぜかその思考が途切れてしまう。
目先のことしか考えれなかったり、自分だけが富むことを考えると、必ず最終的に良い結果にはならない。

もうちょっと大きな視点でものごとを考えて、自分でお金の使い方を決めていきたいな。

October 10, 2008 02:48 PM

ACL準決勝1回戦

ACL準決勝1回戦のガンバvsレッズはドロー。

いやぁ面白かった!白熱してたよ。相変わらずレッズはしたたかな試合運び。そんなに良い攻撃をしないのになぜか勝つんだな、レッズは。
しかし今回は、ホームの意地でガンバがなんとか追いつきドローで試合終了。次の埼玉スタジアムでの2戦目、あの大観衆のどアウェイは厳しいけど、なんとか勝って決勝へ進むんや!

亜細亜頂点!

平日の万博にこんなにも人が......泣けるねぇ
カ~ジ~!......アキラ~!!で返さな
やはり大挙したレッズサポーター。敵ながら圧巻の応援......正直、負けてたね
仕事終わりでなんとか駆けつけた尼っ子ガンバ部のMyhoricと2daaaaan

October 9, 2008 11:50 PM

『ジェノサイドの丘』

先日に続き、読書感想文です。

『ジェノサイドの丘―ルワンダ虐殺の隠された真実〈上〉〈下〉

1994年と言えば僕は高校一年生くらいのときか。そのとき、遠いアフリカのルワンダという国で、とても信じられないくらい凄惨な大虐殺が起きていたことを知りませんでした。知ったのは大虐殺から10年以上過ぎて、この本に出会ったとき。

この事件では、多数派フツ族が少数派ツチ族を100日間で約80万人虐殺したと言われています。80万とは、ルワンダ全人口の約一割の数字。
虐殺が始まるまで、フツ族とツチ族は隣人同士でもあり、夫婦でもあり、親戚でもあり、医者と患者でもあり、教師と生徒でもありました。
それがある日突然、殺す者と殺される者に別れてしまった。

この本は、歴史的・政治的背景を踏まえ、当事者たちのインタビューを元にしたルポタージュです。
読んでわかるのは、植民地だったルワンダの歴史や、神話に基づく人種の区分、国際社会の思惑や無関心さ、詳細な殺害方法などのディテールのみで、なぜ急に昨日までの友人を殺せるようになり、なぜ昨日までの友人に殺されることを受け入れることができたのかのメカニズムまでわかりません。
先進国の介入による自然資源をめぐる争い?
憎しみの連鎖?
人種差別?
1994年にルワンダで起きた大虐殺においては、戦争・内戦を語る際に使われる常套句だけではうまく説明できないように思います。

そこには、日本で暮らしている僕には理解できない、とても理解できるなんて言えないものが確実にあって、本を読んだあと、何をすればいいのかわからない状態です。
ただただ強烈な残像だけが脳裏から離れません。

October 7, 2008 01:07 AM

ジカン泥棒からとりかえしたジカンのつかいかた

離職中、せっかくだから在職中に圧倒的に欠けていたインプットを充実させることに。
インプットと言えば、旅もそうだし、ロックフェスもそうだし、飲み会もそうだし、サッカー観戦もそうだけど、
仕事をしていると圧倒的に後回しにしてしまうのが、映画鑑賞や読書の時間。仕事をしているときは、読む本はどうしても技術書ばかりになってしまう。

30歳無職に毎日毎日降り掛かる焦燥感を振り払い、今はインプットする時間と決めました。これが今できること。いずれ絶対ためになる。枯渇したクリエイティビティの泉を潤すんだ。

っつーことで、夏から秋にかけて観た映画(映画チャンネルやDVD)や読んだ本をチラッと紹介。

■映画

僕、映画センスがあまりないのか、新旧洋邦ジャンル問わず、だいたい何でも観れます。強いて言えば恋愛映画が苦手。
ということで、ただテレビをつけたら放送していたから観たもの、DVDを買ってまで観たもの、サラッと書き連ねます。

『INSIDE OUTSIDE』

グラフィティ・ストリートアートの映画。これはおもしろかった。昔、KAZE MAGAGINEというグラフィティの雑誌を買っていたけど、それ以来あまりグラフィティシーンに注目することもなくなっていた。
でも実は、シーンの大きな変化を知らぬ間に、というか自然に受け入れていたのかも知れない。グラフィティの定義はわからないけど、僕の好きなOBEY、KAWS、BANKSYなんかは、その文脈でも語られる人たちだった。

この作品がおもしろかったのは、イリーガルでやることの意味についての思索がそれなりに繰り広げられていたこと。特典映像に収録されているトークショーでもそれは同じ。
僕がしばらくグラフィティに目を向けれなかった理由として、がっつりシステムの中で生きている僕には、イリーガルでやることの意味や是非を判断できなかったからだ。悶々としていたからだ。
シーンを紹介するメディアはいつもそこを無視するようにアート性だけを語っていたように思う。もちろん僕が知らないだけなのか、そんなことに思索すること自体がナンセンスだからかわからないけど。
結局映画の中でもその答えは出ないんだけど、アートを引き合いに出すことで、なんとなくリーガル/イリーガルの意義については輪郭が見えた気がした。

参考:PingMag(http://pingmag.jp/J/2008/07/28/inside-outside/)

『PEDAL』

友達から借りて観た、ニューヨークのバイクメッセンジャーを追ったドキュメンタリー映画。

近年ピストバイクが流行ってて、東京にいた頃なんてその多さにびっくりした。もちろんファッションで乗ってる人も多いんだろうけど、大阪で見るよりも明らかにバイクメッセンジャーの数も多かったし、実際東京という街にフィットした乗り物であるとはすごく感じた。

しかし、ニューヨークのバイクメッセンジャーたちにとってのバイクまたはバイクメッセンジャーという仕事は、日本や東京で見られるそれらとは異質のものだった。
ニューヨークではバイクメッセンジャーとはライフスタイルであり、コミュニティであり、アティテュードであり、バイクとはそれらを最大限に表現できるもののようだ。
そしてバイクやバイクメッセンジャーという仕事がそう成らざる得なかった、アメリカやニューヨークの影の部分も垣間みれた気がする。

そんな講釈は別にしても、単純にスピード感溢れる映像にヤラれるね。

『CITY OF GOD』

60~70年代のブラジルのスラムが舞台のある意味青春映画。金とドラッグと暴力と音楽にまみれる少年たちの話。かなりバイオレンスです。
サッカーブラジル代表の選手でもこんな街で育った人もいるらしいし、この映画が暴力やドラッグをただ助長するのではないものにし得たのは、「生きてやるんだ」という強さがあるからだと思う。きっと日本人じゃこんなに強く生きれないよねー。

とにかくこの映画、センスが良い。近年のブラジル発カルチャーは侮れません。

参考:オフシャルサイト

『トンマッコルへようこそ』

これ好きやなぁ。うん、好き。こんな戦争映画は観たことない。「戦争ファンタジー」とも言うべきか。
朝鮮戦争中、互いに憎み合う韓国・アメリカの連合軍と人民軍の兵士がある村に迷い込んで、村人たちとの交流を通して互いに心を通わせていく。
その過程の描き方がおもしろい。兵士たちが心を通わせる中で、その周りにいる村人たちは全くの"素"のまま。そこが良い。全然説教臭くない。
ストーリーや演出もさることながら、映像もまたおもしろい。POPで美しい。

「ファンタジー」には何の実用性もないのかも知れない。だけど、誰かが道に迷ったときに目印になるような光は、できる限りキラキラさせるべきだと思う。キラキラをリアリティより優先してもいいと思うんだ。
怒られるかも知れないけど、聖書なんてその最たるもんだと思う。「あそこには辿り着けないのが現実かも知れないけど、あそこを目指したいね」ってもの。
だからファンタジーも悪くない。

『鉄コン筋クリート』

これ、いい。原作よりも好きかも知んない。なんか空を飛べそうな気するな。

この映像をどうやって作ったのかすごく気になります。

『下妻物語』

予想を遥かに超えて面白かった。キャスト(特に深田恭子)も映像もすごく良かった。ロリータもヤンキーもカッコいい。

『BABEL』

一応話題作でしたよね?ストーリーがあるようなないような、タイトル"バベル"からしてもメッセージがあるようで、なんだったのかはよくわからず。まぁ特に感想はなく。

『ULTRAMAN』

ウルトラマンの映画版。やっぱり最近のウルトラマンはVFXが凄くて、僕が小さい頃に熱狂したものとはまた違う面白さがある。僕、今でもたまにウルトラマンになる夢を見ます。

『真夜中の弥次さん喜多さん』

最初、なかなか世界観に入り込めなかったけど、"リアル"を探す旅なんだということがわかってきたあたりから、「なるほど」と思えてかなりおもしろかった。
偶然これを観た日のトップランナーのゲストが原作者のしりあがり寿で、彼の話を聞いてなおさら「なるほど」感倍増。今さらながら、しりあがり寿、深い。

『スパイダーマン3』

まぁ定番だし、僕ヒーローもん大好きだし。今回、一瞬主人公ピーターがグレるとこがおもしろかった。アメリカのヒーローもんっぽい。
あと、親友のピーターに逆恨み丸出しだったハリーが助けにきたところ。ベタベタ。これまたアメリカのヒーローもんっぽい。

ニューヨーク市民の大ピンチに颯爽と現れたスパイダーマン。その後ろに大きく棚引く星条旗。この構図だけは失笑。アメリカ万歳!

『あるスキャンダルの覚え書き』

初めて、ケイト・ブランシェットをきれいだと思いました。なぜだかわからないけど。この人、キレイな。

『どろろ』

久しく民放で映画を観ました。柴崎コウが時折かなりリアルに手塚先生の書いた絵のような表情をするのがおもしろかった。

『舞妓Haaaan!!!』

まぁ普通におもしろかったです、やっぱり。

『恋の門』

おもしろかったけど、しつこくて長かったのが僕には辛かった。

■本

僕、本を読むのが本当に遅い。読者が大好きなのに苦手。だから頭が悪いんだろうな。
部屋の隅で、僕に読んでもらうのを待っている順番待ちの本が山積みです。読むのが遅いから、その間にも山はどんどん大きくなります。
さぁどんどん読んでいきますよ。

『MOMO』

東京を去るとき、アート番長である姐さん(副社長の奥さん)にプレゼントして頂いた本。 東京で「モモ、読んだことある?私、今読みたいんだ」と言われ、僕の「知らないです」との答えに、その場にいたもう一人から「Kozzyがモモを読んでないとは不覚やぞ」と言われ、気になっていた本。
作者はミヒャエル・エンデ。おぉ、『果てしない物語』を書いた人だったんだ。小学生の頃に買ったけど、読み切れなかったなぁ。
しかし、そんな人が書いた本、なぜ今読みたいんだろう?
「時間泥棒に奪われた時間を、人間に取り返してくれた小さな女の子のおはなし」を。

読んでみて、なんかわかった気がするなぁ。これは子どもとか大人とか関係ないな。むしろ大人の方が、この本を読んで気づくことがたくさんあるね。
時代も関係ない。30年以上前に書かれたこの物語は、きっと今の時代やこれからの時代にこそ大きな警鐘を鳴らすんだ。
マジで資本主義や時間について考えるきっかけになりました。

マイスター・ホラの言葉。
"心が時間を感じとらないようなときには、その時間はないも同じだ"。
ハッとしたね。

『ON THE ROAD』

今さらケルアック。今だから『ON THE ROAD』。これを読んでるとき、DEATH CAB FOR CUTIEを聴きたくなって、ずっとBGMとして流していた。
後から知ったことだけど、DEATH CAB FOR CUTIEの歌詞は、ケルアックの影響を大きく受けているらしい。
なるほど、これは食べ合わせがいいわけだ。

『星の王子さま』

サン=テグジュペリの例のあれです。いまさら読みました。こどもでも読めるのに、哲学がいっぱい隠れてる。まさにキラキラしてるね。

"大切なものは、目に見えない"。

『ナガオカケンメイのやりかた』

D&DEPARTMENTのナガオカケンメイさんの本です。ケンメイさんはトップランナーや情熱大陸にも出たことがありますし、D&DEPARTMENTは南堀江にもあるのでご存知の方もいらっしゃるかも知れませんね。

モノを作らないデザイン。
それは、盲目的に「問題解決するためのモノづくり」がデザインだと思っていた僕にはかなりショッキングな考え方でした。
だけど、
「ずっと使えるものを」
「リサイクルできるものを」
そうやってロングライフデザインのことを考えると、あながち自分が全くそれとは逆の、不本意な消費生活を送ってきたわけでもないんだと気づく(もちろん良くない消費もたくさんしてます)。

次の道を探している最中、この本を読んで本当に良かったです。

『ハチドリのひとしずく─いま、私にできること』

ご存知の方も多いかと思いますが「100万人のキャンドルナイト」の呼びかけ人の一人である辻信一さんの監修した、南米のアンデス地方の民話を元にした環境問題の本です。民話やインタビューをベースにした内容で、ボリュームも少なく文字も大きいので、小学生でも読める本です。

結局、メッセージはすごくシンプルなんですよね。

『僕たちは世界を変えることができない。─I WANNA BUILD SCHOOL』

普通の大学生がカンボジアに小学校を建てる話。自主出版ということもあってか本を読ませるためのデザイン(構成、文章、組版など)がほぼされていないし、自己陶酔ととられかねない表現も多い。
まぁ普通ならちゃんと書籍としてのデザインがされるわけだし、編集者という客観性が入ることで誤解を招くような表現は避けられたんだろうな。
しかし逆を言えば、カンボジアで出会った貧困に苦しむ人にお金を渡してしまう話も、AVを観てマスターベーションする話も、自己陶酔しちゃうのも、20歳そこそこの若者の全部がそのまま本になっちゃってるのが魅力っちゃあ魅力なんだな。
実際大手の出版社からいくつか声もかかったみたいだけど、下ネタも多いしいろいろ編集されそうだからって自主出版を選んだみたい。うん、そこで自分で考えたことが偉い。

何より一番評価すべき点は、彼が実際に行動したこと。偽善だとか、自己満足だとか言われようが、行動して目標を達成したことが素敵だ。ボランティアをすることの是非より、僕はそれを尊敬する。

デザインはされていないけど、文字も大きく難しい表現もない小学生でも読める内容で、すぐに全部読めちゃいます。自分へのちょっとした起爆剤にはなるかも。

『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』

この人の著書には、環境問題について戦争や経済と併せて問題提起してるものが多く、この本も環境問題初心者の僕としては視野を広げるには良い資料となりました。65ページしかないのも読書の苦手な僕にはグッドです。

『ビッグイシュー No.99 まるごと「地球温暖化」─つくろうよ地球人の作法』, 『ビッグイシュー No.100 戦争は克服できる 』

記念すべき99、100号は、ビッグイシューらしくど直球のテーマで、「地球温暖化」と「戦争」について。
どちらの特集もガッツリボリュームがあり、読み応えは満点でした(若干重いくらい)。

最近、JR大阪から阪急梅田に渡る歩道橋が改修工事をしているので、以前その下でビッグイシューを売っていたオバちゃんを見かけなくなった。
以前たまたま見かけて買ったとき、「この工事のせいでお客さんが減ってねぇ......」なんて言ってたんで、少し心配。

『わたしにつながるいのちのために』

『六ヶ所村ラプソディー』の上映会で、原発問題の入門書として購入しました。
原発や六ヶ所のことに関する情報には、いろんな思惑やイデオロギーがあって、取捨選択は各々がしないといけない。
まずは反対派もしくは「ちょっと待った」派の意見としてこの本を読みました。伝えたいこと、説明したいことがわかりやすくてよかったです。

October 6, 2008 12:51 AM

青と黒のプライド

今、プロ野球、おもしろいっすね。阪神ファンはやきもきするだろうけど、混戦するとやっぱりおもしろい。
しかしそれにしてもクライマックスシリーズがあることで少し気分が萎えるよな......セ・パ各リーグにたった6チームしかいないのに上位3チームに日本一争いのチャンスがあるってのがどうもねぇ。ま、いろんな事情があって賛否両論なんでしょうけども、やっぱり僕はクライマックスシリーズのシステムを好きになれないな......。

今、Jリーグもなかなか稀に見る群雄割拠の混戦状態。我らがガンバ大阪はあと6試合を残して7位。トップまでの勝ち点差は6。超混戦。狙えるで~、まだまだ。
実は今年に限らず近年のJは本当に最後の最後までどこが優勝するかわからない状況が続いている。だから本当に近年のJリーグはおもしろい。

Jのレベルアップが見てとれるのが、アジア最強クラブを決定するACLでのJチームの活躍。昨年は浦和レッズが日本のチームとして初めてアジアの頂点に立ち、世界最強のクラブを決定するFIFAクラブワールドカップにも出場した。

で、今年だよ、今年。今年はベスト8にJのチームが3チームも残った。そして先日の準々決勝では浦和レッズとガンバ大阪が見事にアジアクラブベスト4に駒を進めた。そして両者は準決勝の舞台でぶつかることに。もったいないなぁ~、宿敵レッズと決勝で戦いたかったなぁ~。

準決勝は10/8、ガンバ大阪のホーム、万博記念競技場から始まります。さすがのビッグゲーム。平日にも関わらず、チケットも即完売のようです。僕はファンクラブに入ってるんで、先行で買えましたけどね。いつも一緒に応援してる友人と行ってきますよ。

こんな試合を体験してほしいんだけどなぁ、Jリーグやサッカー観戦を未体験の人に。これくらい盛り上がるであろうゲームを。そりゃ甲子園のあの応援には規模からしてもかなわないけど、サッカー観戦にはサッカー観戦の魅力があんだよね。もちろんゲーム自体の迫力やスピード感も見物なんだけど、僕的には各チーム多種多様な応援スタイルを見るのも好き。

で、敵ながら圧巻なのが浦和レッズの応援だ。サッカーやJリーグにさほど興味のない人でも、真っ赤に染まった埼玉スタジアムの映像を見たことがあるんじゃないかな。2006年の浦和レッズvs大阪戦では62,241人動員したっていうんだから、そのゲームの盛り上がりは日本のスポーツとしては最大級と言えると思います。

万博記念競技場は、J強豪チームにしてはなかなか残念(収容人数21,000人)なスタジアムなので、埼玉のようにはいきませんが、それでも遠路遥々大挙するアウェイのレッズサポーターの応援はもうハンパないだろうし、もちろん大一番を迎える我らがガンバ大阪サポーターも負けちゃあいませんよ(両者フェアに応援しましょや)。

皆さんももし、ACLや残りのJリーグでガンバ大阪のゲームを応援できる機会があれば、応援してやってくださいな。
あまりわからない人は、遠藤(通称ヤット)って選手を見ててください。ハンパないっすから。めちゃめちゃガチャピンに似てるんですから。「あ、ガチャピン、サッカーもできんだ。しかも超うめぇ」って思うね、きっと。冗談抜きでヤットは別格です。

ガンバ大阪がACLとJリーグのせめてどちらかのタイトルを獲り、阪神が日本一になる。
いいね、いいね。

おまけ:ガンバのやんちゃ坊主、ミチこと安田理大たちガンバの選手も阪神を応援してる

ワテは昔っからガンバっ子ですねん
しかし12年後のこの太りよう......
やっぱスタジアムに行くと興奮すんだよね
浦和レッズはアウェイでもこの団結力

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