ロストジェネレーション
この10年くらいずっと不思議に思っていることがありまして、僕の周りの自分より少し上の世代の方から、少し下の世代の子まで、みんな口を揃えて「俺(私)の時代は、モロ就職氷河期やったから」と言います。僕自身、「なんとか就職したる!」って気合いを入れて就職活動をした経験がないので、いつもリアリティを持って会話ができませんでした。
加えて、みんながみんな「自分のときが一番厳しかった」と言うのです。いったいどの年代が一番厳しい就職氷河期を味わったのか?なぜ最高年齢差10歳くらいもある人たちが同じことを言うのか?不思議でした。
最近、プレカリアートに関する本を読んでてわかったんですが、具体的にはだいたい1972~1984年生まれくらいの人たちはみんな就職氷河期を経験しているようです。俗にいう「ロストジェネレーション」や「団塊ジュニア」と呼ばれる人たちです。72~84年生まれと言えば、まさに僕が統計をとった人たちの生まれた時代です(だいたい今26~36歳くらいの人たち)。
ある意味、みんなの言ってることは間違ってなかった。誰の世代が一番厳しかったのかはわからないけど、みんなそれぞれの事情があるだろうし、進むべき道も違うし、他の時代がどうだったかなんてことも考えないから「自分たちのときが一番厳しかった」って思ってしまうかもしれない。
氷河期を過ごしたであろうあの頃も、「景気が悪いね」だとか「仕事がないね」ってのが挨拶代わりの今でも、僕にはさほど実感がない。社会や周りの人たちに起こっていることとしての怒りや恐怖や危惧はあるのだけれど、当事者としての意識が薄い。
僕もこれからバンバン面接に落ちて、そしたら「不景気だから」って思うんだろうか。それが良いのか悪いのかわからないけど。
働かないマン
『情熱大陸』と『働きマン』を見る(読む)と、人を好きになれたり、許せたりします。勇気だってもらえます。
どちらもスポットの当て方は違うけど、どちらにせよ、あれくらいまでディテールを描くと、意図せずともその人なりの「正義」が浮き出るものなのかとよく考えます。
特に『働きマン』では、『情熱大陸』や『トップランナー』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』みたいな時代のヒーローじゃない人にもスポットが向けらます。
それらは、例えば、自分の苦手なクライアントであったり、仕事を投げ出して逃亡したアイツなんかに重ねることができ、少しだけそいつのことをわかってあげられるような気がします。
『働きマン』は主人公が女性なので、フェミニズム的な主張があるように見えてしまうかも知れませんが、実際それがあるにせよないにせよ、バリバリ働いているにせよ適当に働いているにせよ、働いてる人もしくは働いた経験のある人なら誰が読んでも自分を重ねられるキャラクターを見つけることができると思います。
そして、あの上司、あの営業、あのデザイナー、あのクライアントのことを少しわかってあげられるかも知れない。
僕も早く働きマンに変身したくなってきた。












