Music
Release : 1993.02.09
311の1stアルバム。いや~スゴいね。93年にこの音やってたんだもん。十数年過ぎた今でこそ、複数ヴォーカル・ギター・ベース・DJなんて編成のバンドがJ-Popでもいるけど(全然レベルが違うけど)、このスタイルでロックし始めた先駆者は彼等なんですよ。そんな編成でバンドやってる本人たちは全く知らないと思うけど、元を辿れば311に行き着くはずですね。
この1stでは、Clash、Bad Brains、Faith No More、Fishbone、Red Hot Chili Peppers、Urban Dance Squadなど、雑食性ロックの先人たちの影響をもろ受けてるのが見てとれるけど、ただの真似に終わらず、既に311節を確立し始めてます。彼等の全作品の中で一番ファンク色の強いアルバムだと思う。恐らくレッチリの影響でしょう。
超初期音源だけど、今でもライブで演奏している曲が多数収録されていることが、このアルバムのクオリティの高さを物語っている。
Grassroots
Release : 1994.07.12
311
Release : 1995.07.25
アメリカでは300万枚以上売れた出世作。バンド名を冠したタイトルからも自信のほどが窺える。こりゃ売れるだけのことはありますな。
このアルバムが発売された数年後に、日本でも少し遅れたミクスチャーブームが起きるわけだけど、311は幸か不幸か、なぜかそのブームとは切り離されていた感じがある。ラップハードコアのRage Against The Machineや、レゲエパンクのSublime、311を敬愛するBack Drop Bombなんかは知ってても、300万枚以上も売れてる311は知らないって子がたくさんいた。2~3年前、青春時代をLAで過ごした子にその話を聞かせると、すごく驚いていた。
今だから少しだけわかるんだけど、所属レーベルのマーケティング戦略の失敗ってのはもちろんあるけれど、彼等の音楽性が関係してると思う。
日本のミクスチャーブームってのは、KornやLimp Bizkitみたいなヘヴィーで無駄にアングリーなバンドばかりが流行っていたから、311のようなハッピーでファンキーなサウンドのバンドはほとんど眼中になかったのでしょう。実際は、流行ってたバンドなんかよりよっぽどメッセージ性のあることを歌ってたんだけどね。Clash好きですからね。
あまり内容について書きませんでしたが、大傑作ってことです。
Transistor
Release : 1997.08.05
大ヒット後の4thアルバム。これが賛否両論を巻き起こした問題作。僕はかなり好きなアルバムなんだけど、幸か不幸か、彼等の音楽オタクな面が爆発してしまったオタッキーなアルバムだと思う。しかし、あの大ヒットの後によくこれを出してきたな。勇気あるよ。そう思うくらい前作とは違う色のアルバム。
内容の方はというと、彼等の重要なファクターであるレゲエがさらに深化し、ダブからトリップホップのようなものまで取り込んじゃってます。僕はトリップホップ的なバンドってMassive Attackぐらいしか聴いたことがないけど、あんなに気怠いダウナーな感じではないんです。スペーシーで浮遊感があり、もの凄く大きな力に包まれているような感覚に陥る音。めちゃめちゃ心地良いんですよ、これが。無の境地って感じ。こりゃ悟れますよ。ジャケットにも、座禅を組んでるようなオブジェが写ってるし、311のリリックにはよくブッダって言葉が出てくるしね。
かなり好きなアルバムなんだけど、人に勧めるときはかなり慎重になる。そんなアルバム。
Live
Release : 1998.11.03
彼等の最大の魅力である、熱い熱いライブが収録されたライブアルバム。
いかなる場合も正確なビートを刻み続けるドラムのChad、レッチリのフリー顔負けのチョッパーベースを披露するベースのP-Nut、PanteraばりのメタルからSantanaばりのラテンチューンまでオールマイティなギタリストのTim、DJブースとステージを奇妙なダンスで行き来する、最強ツインヴォーカルの一角、DJ兼ラップヴォーカルのS.A.、そして、そんな天才個性派集団をまとめる311の頭脳、ギター兼ラップヴォーカルのNick。
そんな彼等のライブはマジでカッコ良い。彼等の楽曲の良さと、そのライブパフォーマンスさえあれば、初めて見た人でも自然と体が動いてしまうってもんですよ。彼等は、過去に何度か所属レーベルの問題によって移籍を余儀なくされたことがありましたが、その時Nickはこのようなことを言ってました。
「例え、作品をリリースできない状況になっても、俺たちはまた戻って来る。俺たちにはライブがある。そうやってここまで来たんだ」(あくまで、こんな感じってことね)
キャー!アンタカッコ良いよ~!!いかに自分たちのライブに自信があるかが窺える発言ですね。
やっぱりライブができないとダメでしょー。テクノロジーで塗りつぶしたCD作って、仕事感満載の消化試合みたいなライブ(コンサート?)をするアーティストが氾濫する中で、良い見本となるバンドですよ。
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