日本人の父とスウェーデン人の母を持つシンガー・ソングライター、マイア・ヒラサワの『Maia Hirasawa』。文句なしの大傑作です。
彼女の生まれ育った街であり活動拠点でもあるスウェーデンでは、大きな音楽賞を獲得したり、スウェーデン版グラミーの数部門にノミネートされるなど、大きな評価を受けているようですが、日本では全く無名の存在。
そんな彼女が、父の故郷である日本に滞在している間に書き上げた数曲に、過去の音源を数曲を加えたのが、日本本格デビュー盤となる今作です。
彼女が自身の音楽的バックボーンに挙げる、ビーチボーイズやビートルズ、ミュージカル、ジャズなどの要素がうまくブレンドされた、極上のスウェディッシュ・ポップ(広い意味で)に仕上がっています。
しかし、なんと言っても彼女の魅力は声、歌。無邪気で、ファニーで、ときに寂し気に、まるで少女のようにくるくると表情を変えていきます。
自分の音楽的守備範囲のど真ん中からは少しだけ外れたジャンルの音なので、これ以上詳しく彼女の音楽についての詳細な魅力を伝えることが難しいのですが、とにかく、カーディガンズ、ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン、コリーヌ・ベイ・リー・レイ、ビョーク、クラムボン、ベン・フォールズ、トクマルシューゴなんかが好きな人には聴いていただきたい大名盤です。
3rdアルバム『EXPerience』のツアーを追いかけたドキュメンタリームービー「Keep The Flame」と、ツアーファイナルに渋谷AXで行われたワンマンライブを収めた「EXPerience TOUR FINAL」からなる2枚組DVD。かなりのボリュームです。
最初は、あまり長過ぎるのもな〜、とか、ツアードキュメンタリーってどうなんだろう?って思ってたけど、これがすごく良いんだ。
「Keep The Flame」は、基本的には4ヶ月に渡り全国各地を廻った「EXPerience TOUR」を追っかけたロードムービー的なものなんだけど、それ以外にも各メンバーのインタビューや、車中でふざけ合うメンバーの姿などが映し出されていて、そこには、大人になってもいかに青春できるかといったヒントがたくさんあるように思いました。とりわけ僕がCBMDと同年代だからそう思うのかもかもしれないけど。
平日働き土日祝を使ってツアーをするということは、社会に出てからいつの間にか諦め、忘れてしまっていることを思い出させてくれるし、利潤目的のバンド活動ではないということからは、信頼できる仲間や友達の大切さや尊さ、また純粋なクリエイティブの楽しさや単純にみんなで何かをするということの楽しさを思い出させてくれます。
渋谷AXのツアーファイナル・ワンマンライブの模様を収録した「EXPerience TOUR FINAL」は、このライブがツアーの集大成として相応しい内容であったこと、その場にいたバンド、スタッフ、オーディエンスみんながハッピーな空気を共有できていたことが容易に想像できる映像でした。
MC以外ノーカット、全27曲収録されているので、CBMDのベスト盤としても楽しめる大満足の内容です。
CBMDの3rd『EXPerience』。ちょっぴり大人っぽくなっていた2nd『A Parade of Horses』に比べ、1st『Spitting Kisses』のようなハッピーバイブスが戻ってきた感じ。ただ『Spitting Kisses』のときのような若さに起因するようなノリの良さではなく、もっと大きな、人生に起こる悲しいことも楽しいことも全部ひっくるめた上でのポジティブな姿勢・メッセージが感じ取れる、楽しくて優しい大人の青春ソングたちだと思います。
いつも通り歌詞も良いし、ちらっと顔を出すパンジョーの音色もかなり効いてます。
やっぱり今作も大好きです。
カエラ経由で知ったテクトニック(ダンス)や、近年注目されているフレンチ・エレクトロシーンに興味を持ったことをきっかけにいろいろ調べていくと、JUSTICEとともに名前が上がってきたのがこのYELLE(イェール)。
こりゃ、売れるわ。MySpaceからの人気爆発、ビッグTシャツにレオタードの極彩色満載の80'sファッション、ポップなフレンチ・エレクトロ + ヒップホップの楽曲に載る、LILY ALLEN的ぶっちゃけガールズトークなリリック(全曲フランス語)。的確に、だけど天然で時代を体現しています。
どうしてもルックスのキュートさが注目されてしまいますが、これが意外にアルバムとしての完成度も高く、アルバム通して聴けちゃいます。
LILY ALLENやM.I.AやCSSが好きな人は(みんな毛色は違うけど)気に入る可能性大。
また、カエラ("Jasper"とか"BANZAI")とかPerfumeみたいなJポップを好む人も意外にいけそうな気がします。
デスキャブの6th album。僕はデスキャブの他の作品を全て聴いているわけじゃないけど、今作はデスキャブのポップな部分が際立っているように思います。
メジャーからのリリースだからなのかアレンジが緻密で、デスキャブ風ギターポップな明るい曲も多いです。
インディロックの雄がメジャー進出後にポップになったって言うと、どうしてもセルアウト的に見られるけど、デスキャブの根幹にある人間味や思慮深さがそうさせるのか、また今作にもそれが貫き通されいるからなのか、なぜかこのバンドは嫌らしく見えないんですよね。
結局今作も相変わらずの名盤です。





















