前作が200万枚以上売れた彼等の2ndアルバム。明らかに前作と感触の違う今作は、アメリカでは不発、日本では大ヒットという珍しい状況を生み出した。
アメリカ人が肩すかしを喰らったような感覚はわからなくもない。実際、僕も最初はこの衝動に任せた粗くヘヴィーなサウンドには少々戸惑った。しかし、そうならざる得なかったのかなと納得させられるリヴァースのパーソナルで内省的な歌詞を読むと、このアルバム、そして、どうしようもなくバカで不器用なリヴァース・クオモという青年がとても愛おしく思えてきた。
前作がヒットして、やっと憧れのロックスターになれた青年の困惑が赤裸裸に語られている。
これこそが、このアルバム、このバンドの魅力なんだと思う。いつまでも大人になりきれない青年の、思春期ばりの焦燥感や劣等感から鳴らされる逆ギレロックだからこそ共感できるんだよ。そんなにうまく生きていけないよってさ。その辺が、神経質でコミュニケートするのがヘタな日本人にはウケたのかもね。
愛すべきアルバムだ。
間違いなく90'sロックを代表する名盤のひとつであろう、Weezerの1stアルバム。
僕は全然リアルタイムで聴いてなくて、クラブイベントかなんかで"Buddy Holly"を聴いたことがあるくらいだった。
確か、このアルバムを手に入れるきっかけとなったのは、レコード会社かタワーレコードのキャンペーンで値段が安くなっていたからだったと思う。
で、いざ聴いてみたら、最高なのよ、これが。ハードでノイジーなパワーポップチューンが満載で、捨て曲なんてございませんよ。ジャケットに写ってるダサいメガネ君たちがこんな音をやってるかと思うとまた最高。
今さらながら言うことではありませんが、必聴です。
Comeback My Daughters。Buddhistsonと並ぶくらいナイスなネーミングセンスだな。
で、これはPIZZA OF DEATH RECORDSからリリースされた1stアルバムなんだけど、これまで彼等の音源は聴いたことがなくて、彼等に関する情報と言えばWeezerのトリビュートアルバム(日本企画)に参加してたなってぐらいだった(スペシャの『Pizza Of Death TV』でライブを見たけど)。
そこで、今作で初めてちゃんと彼等の曲を聴いたんだけど、Weezerトリビュートアルバム参加も納得の胸キュンパワーポップです。キーボードも入ってるし、疾走エモチューンもあるんで、音の印象として一番近いのはThe Get Up Kidsかな。個人的には、The Get Up Kidsの『Guilt Show』の食感にかなり近いと思う。 WeezerやThe Get Up Kids、Saves The Day(『In Reverie』辺り)が好きな人はもちろん、Ben FoldsやFountains Of Wayne好きにも気に入ってもらえるんじゃないかな。
全体を通して心地よく聴けるアルバムとなっておりますが、ハンドクラップ+イェイ、イェイ、イェイ、イェイ、イェー!のシンガロングコーラス入りの泣く子も踊る反則パーティチューン"Fully Closed And Naked"は一聴の価値ありです!
New Found Gloryのメジャーリリース3作目。いきなり今までになかったハードコアパンクナンバーから始まるので、こりゃ大胆な路線変更か!?と思いきや、次の2曲目でお得意の爽やかメロディックパ......ンク?なんか違うじゃん!展開にクセがあるし、やけにメタリックなギターリフ。でも、めちゃめちゃカッコ良い......。さらに聴き進めていくと、VAGRANT RECORDSのバンドを思わせるエモチューンや、女性コーラスやストリングスを取り入れた青春バラードなど、明らかに前2作との音楽性の振り幅に広がりが感じられる。しかも、それが単に奇をてらったものではなく、全ての要素が見事に消化され、NFG節として鳴っている。脱帽。
この変化はバンドとして意識してたものらしく、彼等が牽引してきた2000年以降のパンクブームとの決別を意味しているようだ。
いやー、この若さで、ブームに浮かれることなく常に進化し続けようとするその姿勢は、やはりただ者ではありませんな。
全世界で220万枚も売れ、エモがマニアのための音楽じゃないことを証明した3rdか4thアルバム(インディ時代の音源やレアトラック集みたいな企画盤もあるし、3rdやら4thやら言われてます)。
メロディセンスはそのままに、Foo Fightersのようなアメリカンロック特有の力強さが加わったことが最大の特徴。
UKやアメリカのビルボードチャートでも上位に食い込んだ"The Middle"、疾走感溢れるエモナンバー"Sweetness(再録)"、レイチェル・ヘイデン(That Dog)をフィーチャーした壮大なビューティフルエモバラード"Hear You Me"や"Cautioners"、彼等には珍しいポップなパーティチューン"The Authority Song"など、エモ史上類を見ないほど大ヒットしたのも頷ける充実した内容。捨て曲なしです。
これ以前の作品から彼等のファンだった人には、初期衝動がなくなったとか、音がメジャーっぽい、なんてことを言う人がいますが、そんな理由で手を出さないなんてもったいなすぎる大傑作です。Weezerが好きな人もFoo Fightersが好きな人も一度お試しあれ。





















